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まちかどネットワーク

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静岡県富士市

■昔話でまちおこし ごちそう猫まんま

○金正寺(きんしょうじ)の猫
昔話「金正寺の猫」をご存じですか。平垣本町にある金正寺に飼われていた猫が、近所に住む猫たちを集めて夜な夜な踊りの集会を開いていたというお話で、今も富士駅北地区で語り継がれています。
この昔話を地域住民に親しんでもらおうと、昨年10月に金正寺で「ねこ祭り」が開催されました。同寺の住職である柿本丈展(じょうてん)さんは、「先代から、昔はこの寺でお祭りが行われていたと聞き、何とか復活できないかと考え、約60年ぶりに開催しました。古くから猫とのゆかりがあるお寺だったことから、“ねこ祭り”と銘打って行いました」と話します。
また、この祭りに合わせて“きんちゃむ”という猫のキャラクターも誕生。柿本さんは、「昔話をベースにした、このキャラクターが登場する絵本の制作も考えています。ねこ祭りについても、地域の祭りになるように続けていきたいですね」と今後の展開について話してくれました。金正寺には、不思議と地域の猫がふらっと遊びに来ることがあるそうです。

○地元の商店街とコラボ
昨年、富士駅周辺の商店主や地域住民などで構成された「富士TMO富士健康印商店会」は、金正寺の猫と地域の飲食店とのコラボレーション企画「ごちそう猫まんま」を実施しました。
この企画は、「“きんちゃむ”が、ちょっとリッチでごはんが進む“ごちそう”の猫まんまを、地域の飲食店と一緒に考える」というもの。ねこ祭り開催後の約1か月間限定で、富士駅周辺の4つの飲食店で猫にちなんだオリジナルメニューが提供されました。
プロジェクトの企画段階から携わり、自身の店舗でも「ごちそう猫まんま」を提供した、トラットリアさんりんしゃの三輪正弘(みわまさひろ)さんは、「“金正寺の猫”をキーワードに、何かまちおこしができないかと考えていたときに、猫まんま企画を金正寺さんに快諾いただけたことがスタートしたきっかけでした。お客様からは『かわいい』や『ほかのお店も行ってみたい』などの声を頂き、とても好評でしたよ」と話します。
この企画の第2弾は、猫の日(2月22日)にちなみ、2月2~28日の期間限定で実施されます。提供店舗を9店舗に拡大し、スタンプラリーも行う予定とのこと。
三輪さんは、「今後も猫をテーマにした、まちおこしを展開していきたいので、一緒に盛り上げてくれる人やアイデアを募集しています」と猫の手を借りたまちおこしに意欲を燃やします。
各店の個性あふれる「ごちそう猫まんま」を味わってみませんか。

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