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自治体の皆さまへ

いざという時「逃げられる」自信はありますか?~減災体力測定会を行いました~

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静岡県小山町

4月号では、個別避難計画作成の記事がありましたが、引き続き災害に関する取り組み(減災体力測定会)を紹介します。

◆減災とは
減災とは、災害時の被害を最小限にすることです。災害時に避難をするためには、逃げるための体力が欠かせません。
そこで、令和5年3月7日(健康福祉会館)、8日(総合文化会館)に東海大学体育学部の久保田教授や研究生と共に、減災体力測定会を行いました。
東海大学と令和3年9月から須走地区を対象に減災を切り口として身体活動の促進を図る目的で、減災体力向上の研究や教室を共同で実施しています。
今回の測定会は、減災体力向上の教室の延長で、町内の65歳以上の高齢者35名の参加がありました。

◆測定会の様子
測定会では、避難時に大切となる地域のつながりや、今の自分の体力を知ることで、減災に必要な体力をつけることの大切さについて講義があり、参加者は集中して聴講していました。
体力測定では、10回椅子立ち上がり、5m最大歩行、開眼片脚立ち等の4つの項目を、何も持たない場合と5kgのリュックを背負った場合で実施し記録を比較しました。結果として片脚立ちでは、何も持たない時は60秒でしたが、5kgのリュックを背負うことで、12秒でバランスを崩してしまった等リュックを背負うことで負担が増すことが分かりました。移動距離が長くなるにつれ、負担は増大すると考えられます。
また、小山町危機管理局・永井利弘防災専門監からは、「富士山が噴火して火山灰が降り積もった際には、約10cmの降灰で車が動かなくなる場合があります。ある程度の距離を徒歩で避難できることが難を逃れることにつながります」と話がありました。
この測定会を通して参加者には災害時はもちろん日ごろからの体力の必要性を再認識していただく機会となりました。

◆災害があった時、避難所まで逃げ切れますか?
令和3年9月に須走地区を対象に実施した調査では、災害があった時「避難できる自信がある」が8割以上を占めました。避難所まで近い人や平坦な道が多い場合は良いですが、実際には「地震で道路が崩れている…」「大雨の中避難しなければ…」等いつもと違う環境や重い荷物を背負った状況で避難することが想定されます。
自信のある人は、体力づくり・筋力トレーニングを行いましょう。あまり自信がない方は、「1日30分以上のウォーキングを週2回」行ってみましょう。
自分自身と大切な人を守るためにも、日ごろから体力をつけていきませんか?

▽参加者の声
・普段の体力で避難はダメかなと思う
・思っていたより歩くのが遅かった…。訓練が必要だね
・自分の体力を知る良い機会になった

◆やってみよう
減災体力向上トレーニング
太ももの筋力チェック(片足立ち)

○方法
(1)高さが40~50cmの椅子に座り、片足を軽く伸ばします。
(2)手を使わず、片足で立ちます。
(3)まっすぐ立ち、3秒静止できたら成功です。

左右どちらも確認しましょう!

○ポイント
(1)高負荷なので、準備体操(その場で歩くなど)をしてから行ってください。
(2)できなかった場合は、スクワットなどを行って太もものトレーニングをしましょう。

『減災・健康情報マガジン第11号』より

問合せ:福祉長寿課
【電話】76-6669

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