『夏の終わり』
小山町長 込山正秀
高温、豪雨、雷と、異常づくめの夏だった。ニュースでは連日、異常気象が報じられていた。夏山富士も例年とは違った。
山梨県の吉田口は登山客数の制限や入山料の導入など、規制を強化した。弾丸登山者は9割減少し、混雑も改善された。一定の効果があったと聞く。
静岡県は規制はしないながら、初めて事前登録制を導入した。試行で得た課題を踏まえ来季の対応を検討していくという知事のコメントに、富士登山の環境改善を期待したい。
わが町の観光資源である富士山。日本人のみならず外国人登山者が増え続け、今夏は4割を超えた。ありがたいことだ。しかし、ごみの量も半端ではない。町は須走口登山道のごみ収集をガイド集団「やまぼうし」に委託している。ごみを背負って下ってくる大変な仕事で、今季は合計1・3トン余りあったという。ごみ対策は急務だ。罰則規定を視野に入れ、ごみゼロを目指し早急に検討していきたい。
らしんばんの原稿書きに奮闘する手を休め、季節の移ろいを感ずる虫の鳴き声に柄にもなく思いにふける。
子どもの笑顔と人情みにあふれる豊かな小山町を描きながら。
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