静岡県立小山高等学校が創立40周年を迎え、10月23日(水)、総合文化会館で40周年記念式典が開催されました。町と小山高校は昭和60年の開校以来、町づくりや地域の活性化、スポーツや文化芸術などで協力連携をしてきました。今後も町内唯一の高校として、連携を図っていきます。
◆スペシャルインタビューOBにお話を聞きました!
トータルテンボス 藤田憲右さんと大村朋宏さん
小山高校OB 藤田 憲右さん
僕は7期生なので、卒業してから30年ほど経ちました。僕が入学したときには新しい学校という認識がありましたが、40周年ということで、ものすごい歴史がある学校になってきたと思います。本当におめでとうございます。
僕の高校3年間は野球に打ち込んでいたので、野球の思い出が多くあります。小山高校周辺の起伏の激しい地形は体を鍛えるのにふさわしく、設備も含めて恵まれていたと卒業してから改めて感じました。部活動は毎日10kmは走っていて、とにかく走った印象がとても強くあります。
在校生には、昔と違い、今の時代は本人の頑張りで、なんとでもなる世の中なので、何事にもチャレンジしてほしいです。自分で自分の幅を決めず、いくらでも夢は叶うと思うので大きい夢を持ってほしいです。
◆小山高校創立40周年記念式典
▽校長式辞
静岡県立小山高等学校 校長 櫻井 教文
霊峰富士を仰ぐ足柄の地に本校は昭和60年に創設され、これまでに多くの優れた人材を輩出してきました。地域に密着した高校として、多くの卒業生が地元で地域社会の要として活躍しています。
このことは初代校長でありました高杉隆三先生が提唱された「いかなる時代にもたくましく生き抜ける人間の育成」という教育目標の達成に向け、教職員及び生徒が日々努力を積み重ねてきたこと、そして地域の皆様のご理解、ご支援があったからこその賜物であると深く感謝いたします。
さて、今回40周年の節目を共に迎えることのできた生徒の皆さんの前には本校の歴史を切り拓いてきた多くの先輩たちの存在があります。そして、長年にわたって暖かく見守ってくれている地域の人々の支えがあります。
生徒の皆さんは地域から期待され、必要とされている存在であることに、改めて自覚と誇りを持ってください。少子高齢化社会にあって、若者の存在は地域を照らす灯火とも言える存在です。吹奏楽部やダンス部をはじめとする多くの部活動が多くの地域行事に参加し、地域の小中学校との交流をしています。各部の活躍ぶりは地域の小中学生の憧れでもあり、地域の方々の誇りでもあります。ぜひ一人一人がかけがえのない貴重な存在であると自覚し、さらに一人一人が自分の持つ魅力に磨きをかけ、様々な場面で輝いてほしいと思います。
今回、この40周年記念事業の実施にあたり、本校同窓会、後援会、PTAの皆様、御殿場特別支援学校小山分校の皆様、地域の皆様から多大なご支援をいただきました。心よりお礼申し上げます。
結びにこれまで本校に関わった全ての方の努力に感謝を捧げ、今後新たな伝統を作り上げるため、教職員生徒が心を一つに邁進してまいります。本日、ご臨席を賜りました皆様のご健勝を祈念し、今後も変わらぬご支援、ご鞭撻をお願い申し上げ式辞といたします。
▽来賓
小山町長 込山 正秀
静岡県立小山高等学校の在校生をはじめ、関係者の皆様、創立40周年、誠におめでとうございます。
町にとって長年の悲願であった県立高等学校が、昭和60年4月に創立され、今日まで40年の歴史を刻んでまいりました。この間、小山高校は、地域の後期中等教育の中核として、全日制・定時制合わせて8000人を超える若者を育成し、その多くが、町をはじめ、この地域を支える人材として、様々な分野で活躍しています。
現在、町と小山高校は、令和3年10月に締結した連携協定に基づき、それ以前から進めていたインターンシップの受け入れや、高校生議会の開催など、地域の若者たちの発想力を活かした活力ある地域社会の形成に協力し取り組んでおります。
また、これまでも「富士山金太郎夏まつり」や「富士マラソンフェスタ」など、地域の様々なイベントにおいても、部活動やボランティア活動を通じて、小山高校の生徒の皆様に支えられてまいりました。
地域の皆様からは、小山高校の生徒たちの明るさや積極的な姿勢が大変親しまれ、その存在は頼もしく、力強い存在であります。
私は、町の未来にとって、小山高校が引き続き地域の後期中等教育の中心的存在であり続けることが必要不可欠と考えています。
今後も、様々な方法でその存続に向けて取り組んでまいります。
40年前、初代校長の高杉隆三先生が掲げた「いかなる時代にもたくましく生き抜ける人間の育成」という教育目標は、今なお色褪せることのない、重要な指針です。今後とも、この目標に向かって努力を続けられるよう、町としても全力で支援してまいります。
在校生の皆様には、これからの学びの場で更なる飛躍を遂げられることを心より期待しております。
結びに当たり、この40年間、小山高校の教育に対して多大なるご支援とご協力を賜りました同窓会、後援会、PTAそして教職員の皆様に改めて深く御礼申し上げるとともに、小山高校の更なる発展と関係者の皆様のご健勝を祈念いたしましてお祝いの言葉とさせていただきます。
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