『観光客の光』
小山町長 込山正秀
倉本聰さん脚本のドラマ「北の国から」の舞台になった北海道・富良野。ドラマのストーリーと共に雄大な自然風景が、いまも心に刻まれている。
富良野市に宿泊する外国人は10年前の4・2倍に上るという。スキー場は多くの外国人で賑わい、看板は外国語であふれているという。プラス面だけではない。街は変貌を遂げ、言葉の壁、習慣の違いから、住民とのトラブルも増えているようだ。
小山町は観光立町を視野に入れている。昨年の町内宿泊者の76%がインバウンドだった。令和4年秋にオープンした富士スピードウェイホテルは様々な国からの宿泊客が利用している。7月には欧州の富裕層をターゲットにした長期滞在型リゾートホテルが須走にオープンする。
観光客の増加は経済への波及効果が期待できる。ただし、地域住民や町全体にマイナスの影響を及ぼし、住民に負担がかかることがあってはならない。交流人口の増加を町の成長につなげていくためには、今後、町として宿泊税の導入など観光業界にも一定の負担を求めることをも検討していかねばなるまい。
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