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小山町 震度7の日に備え

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静岡県小山町

◆風光明媚(めいび)な小山町の脅威
富士山を仰ぐ美しい町、小山町。この美しい景観を持つ静岡県東部地域は、地球の長い歴史の中で、南側から日本列島に潜り込むフィリピン海プレート、東側から潜り込む太平洋プレートの強力なエネルギーを受け、時に激しい火山活動と相まって形作られた所です。
つまり、風光明媚なこの地域は、他の地域と同様、長い年月を経て地震のエネルギーが相当に蓄積されていると考えられています。
およそ100年前の関東大震災と同様、神奈川県西部を震源とする相模トラフ地震では、小山町の想定震度は、最大の7とされています。
令和6年1月1日に発生した能登半島地震では、震度7が恐るべき被害をもたらすことを私たちに示しました。
小山町に震度7の大地震が起きたら?その時に、私たちはどうしたらよいのでしょうか。そして、その時に備えて、私たちには何が必要なのでしょうか。

◆最大震度7の衝撃
「震度7」とは、気象庁の定める震度等級の最大の震度で、壊滅的な被害をもたらすといわれています。地震発生時は、人は立っていることができず、家屋の倒壊、火災の発生、液状化現象、土砂崩れによる道路の寸断が発生、地域は孤立化し、このような中で余震が頻発します。
静岡県が公表した第4次地震想定(平成25年)では、相模トラフ地震が起きた場合の小山町の想定死者数は、約50人。重傷者約200人、倒壊家屋約2,400棟とされています。町ではホームページ内に地域防災計画地震対策編を掲載し、この内容を公表しています。

◆大地震発生!
突然発生する地震を察知したら、まずは「自らの身体、特に頭部を守りましょう」。揺れが収まったら、「火を消して」地震による火災を防ぎます。余震に伴う家屋の倒壊に備えて「出口を確保」します。この3つは、自らの命を守るため平時から意識しましょう。自分が助かっても、近所には家の中に閉じ込められた人がいるかもしれません。大きな声で近所の人へ声かけしましょう。できたら協力して地域全体の安否の確認を進めましょう。
倒壊家屋内に閉じ込められた人がいたときは、周りの人と協力して救助できないか、取り組んでみてください。
平成26年に発生した長野県神城断層地震では白馬村の住民同士が助け合い、公助の支援を得ることなく死者0を達成し「白馬の奇跡」といわれています。

◆大地震に備える町の取り組み
大地震では地域が孤立し、刻々と人命救助の目安とされる72時間が迫ってきます。
町では、各区の自主防災会と発災初日からの救助活動が期待できる地元消防団とが顔の見える関係を築き、地震災害時の救助についてワークショップを開催しました。地域の人が心を一つにして団結することが尊い命を救うことにつながります。このように地域全体の防災意識を高め、「最大震度7でも死者0」を目指して努力を続けることが重要だと考えています。

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