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島田人 Shimadajin File #139

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静岡県島田市

■マルシェで家山駅を、さまざまな人が集まる拠点に
駅前から川根の未来を考えっ会 会長
朝比奈孝亮(あさひなたかあき)さん(川根町家山)

家山駅で行われる「かわねさくらマルシェ」を主催する「駅前から川根の未来を考えっ会」会長の朝比奈さん。地域住民と観光客が集まる拠点づくりを目指しています。

▽今あるものを生かす道
川根地域を盛り上げるため、駅舎を利用した地域振興を考える朝比奈さん。マルシェに込めた思いを振り返ります。
「2020年に家山駅の再整備事業の話があり、駅の活用手段を模索する中で、当初から、今ある駅舎を活用しようと活動してきました。その一案が、地域の人が参加するマルシェによるにぎわい作りでした。大井川鐵道の協力もあって、駅前駐車場をイベントスペースとして利用した『かわねさくらマルシェ』を開催。地域の飲食店や工芸店などが出店したことで、思っていた以上の集客ができました。これまで5回開催し、各回200人から500人の皆さんに訪れていただいています」

▽地域の協力が大きな力
「川根中生徒の皆さんには、これまでも水鉄砲の射的や川根温泉クイズ、イルミネーションのデザインなどで、マルシェを盛り上げてもらいました。さらに今年の8月には、かき氷にお茶のシロップをかけることに加えて、川根温泉の塩を使った寒天や、キノコの『ホホホタケ』を甘露煮にしたトッピングを提案してくれました。『地元の食材をこんな風に使うんだ』と生徒のアイデアに驚きました。中学生が川根の魅力を発信してくれることは、うれしく思いますね。
子どもたちだけではありません。イルミネーションを装飾した時には、地元企業の社員約20人にも、開催準備を手伝ってもらいました。出店したお店からも『また参加したい』と言っていただき、地域のみんなで盛り上げようとする一体感が、醸成されているように感じます」

▽マルシェから見えた未来
「これまでの活動を通して、お客さんが楽しんでいる姿や地域の人が協力して取り組む姿を見ることができました。このマルシェで家山駅にも人が集まるという実績ができたことで、観光客も地域の人も集客できる拠点となり得ると確信できました。今後も、他の団体と連携して、皆さんに『来て良かった』と思われるよう、さまざまなアイデアを取り入れつつ、出店者と共に試行錯誤していきたいですね。10年20年先を見据えて、観光客や地域の老若男女が集う拠点『家山駅』を目指すところから、川根地区を盛り上げていこうと思います。他にも活用方法を考えているので、実現できるように頑張りたいですね」
愛する川根の未来を地域の人と共に創り上げる姿は、次世代の人たちがふるさとを大切にするきっかけとなるでしょう。

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