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[特集]パパになったら~「育児」と「仕事」の間で揺れ動く男性の気持ち~(3)

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静岡県島田市

■育児のミカタ
育休を取ると、わが子との大切な時間を過ごす一方、ふとした時に社会からの孤立や孤独を感じることがある。つながりを一時的に失うことへの不安は、仕事と育児の間で揺れ動く一因になっているのかもしれない。
同じ子育て世帯との関わりは、貴重なリフレッシュの時間。市内では、親の孤立を防ぐ場として、地域子育て支援センター・子育て広場・つどいの広場などが開催されている。いずれもパパ・ママ問わず参加が可能だ。

■[Pick Up]土曜日もやってるってイイね!
地域子育て支援センター「子育てふうせん」
日時:月~金曜日、土曜日(※)午前9時~正午、午後1時~4時 ※月に1回
場所:ゆたか保育園 支援室
内容:親子のふれあい遊び、子育てに関する悩み相談など

▽利用者の声
石原翔太(いしはらしょうた)さん 朱萌(あやめ)さん
咲來(さくら)ちゃん(7カ月)

普段は、妻と娘で利用していますが、土曜日にやっているときは、3人で利用したこともあります。平日は仕事で参加は難しいですが、土曜日は休みなので行きやすいですね。お父さん1人で、子どもを連れている姿も見かけるので「お母さんたちだけだと参加しづらい」と思うお父さんも、ここなら行きやすいと思います。

問合せ:子育て応援課
【電話】36-7159

■[Pick Up]子育中のパパ・ママといっぱい話しができるってイイね!
子育て広場「ぐぅ・ちょき・ぱぁ」
日時:毎月第2木曜日 午前10時〜11時30分
場所:島田第一中学校 地域連携室
内容:親子の居場所作り、家庭教育に関する相談

▽利用者の声
新美健介(にいみけんすけ)さん ひかるさん
まといちゃん(6カ月)

会場が自宅から近いので、これまでに何度か参加しました。行ってみると、スタッフの皆さんが気さくに話しかけてくれるので、子どもを遊ばせながら、親同士でいろいろな話しができます。子育てをしていると、それがちょうどいい息抜きになります。また、市が運営している講座なので、職員の方とつながりが持てるのもいいですね。困った時に相談できる人がいることは心強いです。

問合せ:社会教育課
【電話】36-7963

■家族のミライ
◆「ママの声」
▽家事・育児を分担して、みんなが笑顔になりました
夜間授乳をした翌朝は、寝不足で日中眠くなることもありましたが、夫がいると安心して休むことできました。下の子が生まれたばかりの頃、なるべく外出を控えていましたが、外に行きたいお兄ちゃんを遊びに連れて行ってくれたので、上の子もストレスなく育ってくれました。その影響なのか、赤ちゃん返りすることもありませんでしたね。夫と家事・育児を分担することで、私だけではなく子どもたちも笑顔になりました。

▽育休後の生活がスムーズになりました
子どもが生まれたばかりの時は思うように動けず、手一杯になってしまうこともありました。そんな時に、夫と家事・育児を分けあったことが良かったですね。特に分担は決めていなかったので、その時々でお互いができることをするようにしました。そしたら、夫が何でもやってくれるようになりました。育休を終えた今でも、できることをやるようにしているので、仕事をしながらでもスムーズな生活を送っています。

■子育て世帯を温かく見守る社会
新たな生命の誕生は、その夫婦にとって人生の一大イベントになる。それは、当事者やその家族のみならず、友人・職場の同僚・近隣住民など、周りにいる人たちの記憶にも残る出来事になるだろう。生まれてきた子どもたちは、このまちや社会の将来を担う宝物のような存在だ。だからこそ、みんなでその誕生を祝福するそんな社会でありたい。
取材を通して子どもたちを見守る、温かいまなざしの持ち主に出会うことができた。その目線の先には、懸命に我が子を育てるパパ・ママの姿も映っている。困った時にそっと手を差し伸べてくる人が、間違いなくこのまちには存在している。

■共に働く仲間に寄り添う
令和7年4月から施行される「改正育児介護休業法」によって、企業の福利厚生制度が見直され、男性の育児休業がさらに取得しやすい環境が整うだろう。そうなれば、次に必要なのは周りの理解だ。働く仲間を思うことで、揺れ動く男性の気持ちを、育児へと後押しすることもあるだろう。
妊娠から出産・育児と、心も身体も人生で最も大きな変化を経験する女性にとって、支えてくれるパートナーの存在は何よりも大きい。出産直後であればなおさら助けを必要とする。そんなときに、大切な妻と子を守る存在として、共に働く同僚を育児の現場へと送り出してほしい。

■家族のミライを作るパパの選択
仕事と育児の間で葛藤を続ける男性の気持ちはどうであろうか。その優先順位は、人それぞれ。さまざまな考えがあっていいはずだ。順位は付けずに、どちらも大切にしたいという思いもあるだろう。
男性の選択に関わらず、生まれてきた子どもたちは家族や地域で支え合いながら、育てられるべき存在だ。だからこそ男性は外的要因に左右されずに、妻や子どもたちの幸せを第一に考える必要がある。悩み続けた男性が出した答えは、きっと家族を明るいミライへと導いていく。

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