■地域住民と外国人の架け橋となることを目指して
島田市国際交流協会
甲賀恵理(こうがえり)さん(河原町)
設立10周年の島田市国際交流協会。語学講座や学生交流などの運営を行い、外国人を含めたさまざまな人をサポートしています。
▽根底にある異文化への興味
約10年前に、島田での生活がスタートした甲賀さん。同協会に携わることになったきっかけを振り返ります。
「小学生の高学年から英語を学び、大学でも英文科に進学して、昔から異文化交流に興味がありました。島田に来てまず始めに、市内で行われている英語講座を検索しました。講座に参加した時に会員に。それ以降、協会の活動に参加しています。他のメンバーもそれぞれ仕事がある中で、ボランティアとして活動を。私も可能な範囲で、イベントなどのお手伝いを行っています」
▽活動を通して感じる課題
「協会には、6つの委員会があり、私はリッチモンド友好委員会に所属しています。英語講座・スピーチコンテスト・クリスマスパーティーの運営、学生交流の通訳や派遣に向けた研修、産業まつりでの国際交流の紹介などの活動を行っています。学校ALTや私が活動しているゴスペルクワイヤーとのつながりで、外国人や関心のある人に参加してもらえるようになり、少しずつ参加者の増加を感じています。また、歴史あるリッチモンド市との交流を継続しながらも、多様性の視点で一つの都市にこだわらず、さまざまな文化の人と共に生きていくことが、大切だと思います。協会として在住外国人とどう関わるかについては、ネットワークができあがってておらず、課題となっています。特に最近は、アジア系の外国人が増えているため、日本語も英語も得意でない人に、協会の活動をどのように伝えていくかを探求しています」
▽つながりを持てる機会を
「以前、親善使節として派遣された学生が、帰省した際にイベントなどに顔を出して手伝ってくれたことがありました。ありがたいと思うとともに、つながりを大切にする島田の人の温かさを感じました。このまちなら、外国人ともつながることができるのではないかと思います。来年2月には、10周年を記念したフレンドシップパーティーを開催します。そこでは、地域住民と外国人が交流して、お互いの文化を知ることができるような企画を考えています。いろいろな国の人とつながって、互いに理解し合えるとうれしいですね。これからも、地域住民と外国人の架け橋となる活動を目指していきたいです」
異文化への関心から伝える立場となった甲賀さん。住民と外国人の架け橋となって、それぞれの文化を広げていくでしょう。
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