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島田人 Shimadajin File #156

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静岡県島田市

■みんなの笑顔を原動力に、今日もまちの一角を彩る
金谷地区でボランティア活動を実施
杉本静雄(すぎもとしずお)さん(金谷天王町)

長年、金谷地区でさまざまなボランティア活動をする杉本さんは、地域に笑顔の花を咲かせています。いくつになっても動き続けるパワーの源は、関わる人たちの喜びの顔です。

▽働き続けた現役時代
木材加工を営む家の婿養子となった杉本さん。家業を通じて島田市の特産品であるおもちゃの部品を製造。その傍ら、先祖代々の畑を守るため、農業にも従事していました。
「うちと同じような木材加工を行う家が当時、市内にはたくさんありました。島田市が全国に誇る特産品の一つに、子どもたちが使う手押し車がありますよね。その車輪部分を作っていました。製材された木材を、丸ノコを使って加工しました。全国に出荷する品でしたので家業も忙しかったですが、合間を見て先祖代々の土地を使って米やお茶なども育てていました。忙しくしていることが好きな性分のようです」

▽守りたい地域の景観
25年ほど前に木材加工を引退した杉本さん。時を同じくして、まちの景観保全にも取り組むようになりました。
「ある時、趣味を通じて知り合った人から、であい公園付近の土手の景観を何とかしたいと相談を持ちかけられました。当時はクズのつるが生い茂り、地元の人が憩うような場所ではありませんでした。そこで、自分一人で作業できる範囲を決め、月に2回草刈りなどをするようにしました。それから気付けば20年。きれいになると自然に人が集うようになり、楽しそうに川べりで過ごす姿を見ると、続けてきてよかったなと感じます」

▽みんなの喜ぶ顔が原動力
「以前、知り合いに頼まれて畑を借りたことがありました。畑仕事ができなくなって放置しておくと、虫などが発生して周りの人に迷惑がかかってしまう。そんな知人の困りごとを放っては置けず、引き受けることにしました。自分の畑もあったので、しっかり管理できるか不安もありましたけどね。荒れた畑を耕して、新たな作物が育つように整地するのはとても大変でした。それでもきれいになれば、いろいろな作物を植えましたよ。農業に興味を持ってもらいたいとの思いから、地元の幼稚園・保育園にも声を掛けて、園児たちに収穫を体験してもらいました。初めて経験する子どももいて、目を輝かせながら楽しんでくれたことは良い思い出です。
私のやったことで、誰かが笑顔になってくれるのはうれしいですね。ボランティアを続ける、何よりの力になります。これらからもできることを、地道にをやっていきます」
昔の思い出を満開の笑顔で語る杉本さん。そのあふれるやさしさは、これからも地域を明るく照らします。

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