■観(み)る人が笑顔になって、元気になる演技を目指して
藤枝明誠チアリーディング部Daisies
櫻井彩姫(さくらいさき)さん(三ッ合町)
2月7日〜9日に米国で開催された「2025WORLD SCHOOL CHEERLEADING CHAMPIONSHIPS(ワールド・スクール・チアリーディング・チャンピオンシップス)」Varsity Gameday(バーシティ・ゲームデイ)部門で世界1位に輝いたDaisies(デイジーズ)。その一員として櫻井さんは、世界の舞台で笑顔と元気を届けました。
▽初めてでも安心できる環境
中学生になってからチアリーディング(以下「チア」)を始めた櫻井さん。偶然のきっかけが、大きな経験につながりました。
「小学生までは、新体操を習っていました。テレビで偶然、チアで世界大会に出場する番組を見たことがきっかけで、入部を決めました。私を含めた全員が、未経験からのスタート。チアは客観的には簡単そうに見えますが、実際は意思疎通が難しく、息を合わせることが大変です。中高生の混合チームのため、上下関係がしっかりしていると思っていました。しかし実際は、みんな仲が良く、話しやすいためコミュニケーションが取りやすい環境です」
▽世界大会での貴重な経験
昨年9月の全国大会で優勝し、日本代表に選出。世界大会では、想定外のことがあったといいます。
「日本では一つの会場で1チームごと演技しますが、世界大会では同じ敷地内の3会場で6チームが同時に演技したり、オリンピックチャンネルでテレビ放映されたりして、規模と雰囲気が比べ物にならないくらい異なっていました。セミファイナルの他国の演技を見て、ファイナルの演技を急きょ前日の夜に変更することがありました。完全アウェイの中で、1位を取ることができ、うれしかったです。また、他チームとの交流もできたことで、初めての海外が楽しい経験になりました」
▽次なる目標と地域への思い
「3月の全国大会では、新しい部門にチャレンジします。世界大会では声や表情など、応援を重視した部門でしたが、次は技の難度や見せ方を競います。危険を伴う演技が増え、より集中力が大切になりますが、メンバーと息を合わせて、心を一つにして臨みたいです。ミス無く演技をして、この部門でも1位を目指します。
また、良い結果を残せたことで、地域の人などにチアを知ってもらえる機会が増えてうれしく思います。友達や近所の人にも、応援されていることを実感しました。日程にもよりますが、KADODE OOIGAWA(カドデ・オオイガワ)など地元のイベントにも参加することがあるので、演技を見て笑顔や元気になってほしいです。チアがもっと広まるとうれしいです」
世界大会を経験して、さらに進化する櫻井さん。仲間とつくる演技は、観る人に笑顔と元気を与えています。
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