3月は就職や転勤、転居など、生活環境が大きく変わる時期で、自殺者数が増加する傾向にあります。
自殺者の多くが、健康や家族の問題といったさまざまな原因が重なり、追い込まれた末に自らの命を絶つ選択をしています。自殺に至る直前には、うつ病などの精神疾患を抱えていた人も多く、周りにさまざまな「サイン」を発しています。これまで自殺は個人の問題とされていましたが、近年では「防ぐことができる社会的な問題」とされています。
◆ストレスサインに気づこう
あなたがストレスを感じたときに出るサインは?
▽こころのサイン
□不安や緊張が高まる
□イライラ、怒りっぽい
□気分が落ち込んで、やる気が出ない
□人づきあいが面倒になる
▽体のサイン
□肩こり、頭痛、腰痛、膝痛
□寝つきが悪い、夜中や朝方に目が覚める
□食欲がない、食べ過ぎてしまう
□めまい、耳鳴り
自殺を防ぐには、相手のこころのサインに気づき、適切に関わることが重要です。この役割を担う人をゲートキーパー(命の門番)といいます。悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤独・孤立」を防ぎ、支援します。
◆身近な人のこころのサインに気づいたら…
あなたもできる自殺予防のための行動(ゲートキーパーの役割)
▽気づき
家族や仲間の変化に気づいて声をかける
▽傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
▽つなぎ
早めに専門家への相談を勧める
▽見守り
温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
◆周りの人が気づくこころのサイン
□体調不良の訴えが多くなる
□表情が暗く、元気がない
□仕事や家事の能率が低下し、ミスが増える
□周囲との交流を避けるようになる
□遅刻、早退、欠勤(欠席)が多くなる
□お酒の量が増える
□服装や身だしなみがだらしなくなる
◆こころの健康に関する相談窓口
問合せ:福祉課
【電話】0537-85-1121
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