御前崎市長として、さまざまな政策を打ち出し、「子どもたちの夢と希望があふれるまち御前崎」を目指してきた栁澤重夫市長が2期8年を振り返ります。
市民の皆さまにおかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、私は、4月17日の任期満了をもちまして御前崎市長を退任いたします。平成28年4月に市長就任以来、市民の皆さまから公私ともに格別のご支援ご厚情を賜り、無事に職責を果たすことができましたことに心から厚く御礼を申し上げます。
▽活力あるまちへの挑戦
私はこれまで、「住んで良かった」と思えるまちづくりの実現に向けて、
(1)魅力ある発信・交流づくり
(2)希望ある子育て・活躍の場づくり
(3)活力ある仕事・人材づくり
(4)安心ある地域づくり
の4つの公約を柱に、活力ある御前崎市創成へ果敢に挑戦し、市政運営に努めてまいりました。
「希望ある子育て・活躍の場づくり」では、「子どもたちの夢と希望があふれるまち御前崎」を将来都市像に掲げ、全国に先駆けて高校生までの医療費の無償化、そして、給食費を無償化にすることで、少子化対策と子育て環境の充実に取り組んでまいりました。
また、老朽化した浜岡中学校の建て替えや給食センター統合による新施設の建設のほか、GIGAスクール構想に伴う全児童・生徒へのタブレット端末の配備などICTを活用した最先端の教育環境を整えました。
「魅力ある発信・交流づくり」では、御前崎港を核としたにぎわいの創出として、大型客船をはじめ各種船舶の誘致ができたことを関係者各位に心から感謝申し上げます。
また、「食のまちづくり条例」を制定し、食を通じた健康なまちづくりへの取り組みとして16品目の農畜産物、水産物をブランド認定しました。これらの施策がさらに拡がることを期待します。
「安心ある地域づくり」では、消防署の建設や消防署白羽出張所の整備により、市内全域で現場到着所要時間を7分でカバーできるようになり、市民の皆さまの安全・安心に大きく貢献できたものと思います。
▽皆さまの支えに感謝
8年間の任期の中で忘れられない出来事として、産業廃棄物処理施設の進出についての住民投票が挙げられます。有効投票数のうち90・2%の「設置反対」を受けて、事業の撤退を要請いたしました。市民の皆さまはもとより、地元の理解が得られないところには立地できないという企業理念の下で全面撤退された大栄環境株式会社に感謝いたします。
2期8年間にわたり、市長を務めさせていただけたことは誠に光栄であり、この間、市政運営を力強く支えていただきました市民の皆さまに心から感謝申し上げます。退任後は、市民の一人として御前崎市を見守り、また、微力ではございますがさらなる発展のために尽力していきたいと考えております。
最後になりますが、御前崎市のさらなる発展と市民の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈りし、退任のあいさつといたします。
8年間、ありがとうございました。
▽やなぎさわ しげお・77歳
平成11年4月から平成16年3月まで浜岡町議を2期、平成16年4月から平成28年2月まで御前崎市議を3期務めた。
平成28年4月に御前崎市長に初当選し、2期8年間市政に尽力。
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