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夏の足跡 2024 SUMMER(1)

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静岡県御前崎市

今年の夏も熱い夏となった-。
全国、東海大会で熱戦を繰り広げた若者の姿を捉えた。

◆第106回全国高等学校野球選手権大会 甲子園出場
掛川西高等学校
大須賀 創(はじめ)さん(3年)
杉崎 蒼汰(そうた)さん(2年)
鈴木 明華羽(あげは)さん(2年)

7月29日、「第106回全国高等学校野球選手権静岡大会」で優勝し、26年ぶり6回目となる夏の甲子園出場を決めた掛川西高等学校。「実感が湧かず、足が地につかない気分でした」と優勝した当時の自身やチームの様子を話すのは3年生の大須賀創さん(東町・写真(中))。創さんは甲子園で活躍する選手に憧れを抱き、野球を始めた。野球をする者であれば誰もが憧れ、目標とする甲子園への出場切符を手にした同部。舞い上がる気持ちを抑え、8月7日から開幕する夢の舞台へと備えた。迎えた初戦・対日本航空(山梨県)では8-4で勝利。自信をつけて臨んだ2回戦・対岡山学芸館(岡山県)だったが、緊迫する攻防を続けるも0-2で敗退してしまった。
2年生ながらベンチ入りを果たした投手・杉崎蒼汰さん(白浜区・写真(右))は、静岡大会3回戦・対袋井高で先発し、5回まで無失点に抑えた。蒼汰さんは「甲子園ではマウンドに立てませんでしたが、この経験は良い糧となるはずです」と夏を振り返る。
甲子園出場は選手だけで掴み取ったわけではない。1年生から3年生まで55人の選手を8人のマネージャーが支えてきた月日があってこそだ。中学時代ソフトボール部に所属していた鈴木明華羽さん(下岬区・写真(左))は、選手経験を生かした「選手ファースト」で支えてきた。明華羽さんは「学年の壁を感じさせない仲の良さを生かしてベンチ外も含めたチーム全員でプレーしています。それが掛西の強み」と誇らしげに語る。
新体制となった同部の目標は全国高等学校野球選手権大会2年連続出場。「今大会でベンチ入りした2年生が多く、期待が高まる新チームが始動しました。秋春夏と続く大会で結果を残してほしい」と後輩にエールを送る創さん。先輩の言葉を胸に掛川西高の新たな挑戦が始まる―。

◆ひたむきな努力全国3位
第55回全国中学校柔道大会出場 柔道
村越 凛(りん)さん(藤枝順心中3年)

「友だちと学校が離れるのは寂しかったけど、上を目指したい気持ちがなにより強かった」と藤枝順心中学校進学への思いを話すのは村越凛さん(大山)。県内有数の強豪校で日々鍛錬を重ねてきた凛さんは、7月に開かれた「静岡県中学校総合体育大会」で個人、団体ともに優勝し、8月20日に開催された「第55回全国中学校柔道大会」への出場を決めた。
凛さんは、5歳のときに父・潤さんが指導者として所属するスポーツ少年団「浜岡黒潮柔道」に入団。大会に出始めると凛さんの向上心に火がつき、がむしゃらに稽古を積んできた。昨年の全国大会では2回戦敗退。「県大会優勝は全国制覇までの通過点」と意気込み、臨んだ今大会。結果は個人3位、団体ベスト16。個人の部・準決勝の対戦相手とのこれまでの試合成績は五分五分、どちらが勝ってもおかしくなかった。優勝という目標には届かなかったが、「攻めの姿勢は崩さず、最後まで自分の柔道をやり切った」とすがすがしい表情で振り返る。
9月22日には別の全国大会が控えている凛さん。努力し続ける彼女の姿は周囲の人々を魅了するだろう。

◆第10回全日本トランポリン競技ジュニア選手権大会出場 トランポリン
清水 こはるさん(御前崎中3年)

「日常では味わえない高さの世界が刺激的で楽しい」と話すのは御前崎中学校3年生の清水こはるさん(白浜区)。ビデオ審査による予選を突破し、7月25日から28日にかけて開かれた「第10回全日本トランポリン競技ジュニア選手権大会」に出場した。
こはるさんが所属するのはNPOアスレTC(掛川市)。市振興公社が同クラブの指導者を講師に開く教室をきっかけに、小学4年生から本格的にトランポリンに打ち込んできた。本大会出場に向けて、ほぼ毎週県外に遠征したこはるさん。普段と違う環境で練習することで新たな発見や学びがあるという。本大会では結果が振るわず、「披露する技の難易度が低かったことが敗因」と振り返る。
現在、「タックアウト(前方二回宙返り半分捻り)」の習得が目標のこはるさん。約1年半特訓中のこの技を習得できれば、こはるさんはさらに輝きを増すはずだ。

◆第54回全日本中学校バレーボール選手権大会出場 男子バレーボール
大石 結士(ゆいと)さん(浜岡中1年)

浜岡中学校1年生の大石結士さん(佐倉一区)が所属するクラブ「藤枝リアン」が、県大会と東海大会で準優勝し、8月22日から25日にかけて開催された「第54回全日本中学校バレーボール選手権大会」に出場した。
小学1年生からバレーボールを始めた結士さんは小学5年生で同クラブに所属。小中学生の垣根を越え、同じ志を持つメンバーと切磋琢磨してきた。結士さんのポジションは「オポジット」。「セッターの対角に位置する選手」としてアタッカーに正確なトスを上げる影の立て役者だ。
全国大会2年連続出場の同クラブ。昨年のベスト16を塗り替えるためチーム一丸で臨んだ。結果は予選リーグを勝ち進んだものの、決勝トーナメント1回戦敗退。結士さんは「負けてしまったけど改めてバレーボールの楽しさを実感できました」と語る。1試合でも多く勝ちたいという意欲にあふれる結士さんの成長が楽しみだ。

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