公共下水道・農業集落排水処理施設は、清潔で快適な生活環境を実現し、水質の保全を図るための重要な施設です。汚水処理に関する費用は、使用水量に応じて使用者の皆さんに負担していただいていますが、使用料で賄うべき金額を満たせていない状況です。そのため、令和6年5月検針分の使用料から約10%の引き上げを行います。使用者の皆さんにはご負担をお掛けいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
■使用料改定の経緯
・市の公共下水道事業は、経営状況を的確に把握するため、令和元年度から公営企業会計※1を適用するとともに、令和2年度には前年度決算を踏まえ、令和13年度までの経営戦略を策定しました。
・経営戦略では、現行の料金体系のままでは赤字の状態が続く見込み(令和4年度決算の経費回収率は89.2%で赤字)のため、令和5年度を目標に赤字解消を目指すこととしました。
・使用料水準の妥当性について、令和4年度の公共下水道審議会※2で審議を行っていただいた結果「年間総使用料収入の10%程度の引き上げを実施することが適当である」との答申を受け、市議会に使用料改定についての議案を提出し、令和5年9月定例会で承認されました。
※1 使用料などの事業収入を主な財源として運用する、地方公営企業法に基づく会計方法です。
※2 公共的団体などの役員や地域の代表者、有識者などで構成される、下水道に関する事項を調査審議する組織です。新型コロナウイルス感染症による経済状況等への影響を踏まえ、計画から1年遅らせ審議しました。
なお、下水道使用料と同じ料金体系の清後・山之尻区の農業集落排水処理施設使用料も同様の改定を行います。
■基本使用料・従量使用料の新旧対照表
(税込み)
■使用料の比較
※1回の支払い(2ヵ月分)あたり
(税込み)
問合せ:下水道課
【電話】82-4223
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