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自治体の皆さまへ

富士山世界文化遺産 登録10周年記念特集 VOL.4(2)

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静岡県御殿場市

■what 私たちに出来ることは何か
●まずは「自助」のために
何よりも大切なことは、自分の身は自分で守るという「自助」の心構えです。
基本的には地震などの場合と同様ですが、噴火の場合は溶岩流や火山灰などに対する警戒が必要です。市ホームページでも基本的な対策を公開しています。

●そして「共助」のために
次に、お互いに助け合う「共助」です。共助がスムーズに出来るよう、市では準備を進めています。

◇地域で避難計画を作成
市では、令和5年度末の完成を目指し「御殿場市富士山火山避難計画」の策定を進めています。この計画には、もしもの際に地域の人同士で助け合いながら避難できるように、各行政区ごとの「区避難計画」を盛り込みます。
区の計画は、どのような場合に、誰が、いつ、どこへ、どのように避難すれば良いのかを念頭に各行政区で構想を検討します。9月12日の原里地区での話し合いを皮切りに、各地区で市の防災マップなどを使い、話し合いが行われています。今後も、各行政区の危険箇所の分析や住民の避難行動の想定などを重ね、構想を確立していきます。

◇要支援者への配慮
災害時に地域の支援がなければ避難が難しい人を「要支援者」といい、その中で実際に支援を希望している人を掲載した名簿を「災害時避難行動要支援者名簿」(以下、名簿)といいます。必要な支援は、声掛けや一緒に避難することなど、人によって様々です。名簿は、市が毎年地域防災訓練の前に更新し、自主防災会に共有しています。
さらに、名簿に掲載されている人が希望した場合、避難に必要な情報をまとめた「個別避難計画」を、市と各行政区の自主防災会などが協力して作成しています。
近所の要支援者が助けを必要とする際には、自主防災会の要請により、ご協力をお願いします。
※要支援者に関する情報は、災害時支援のために利用の同意を得たものです。それ以外の目的で利用することはありません。

▼確認しよう!ハザードマップ
富士山のハザードマップは、火砕流、溶岩流、噴石、火山灰、火山泥流などの起こりそうな現象や、想定される火口の位置によって、様々なパターンが作成されています。
まずは身近でどのような被害が起こり得るのか知識を持っておくことが大切です。また、自分の居住地の被害想定だけではなく、避難の際の注意点なども書いてあります。家族全員で事前に確認し、災害に備えましょう。

■join 防災訓練に参加を
●12月3日(日)
自助と共助がうまく機能するためには、一人ひとりが具体的に行動することが大切です。
12月の第1日曜日は、県の地域防災の日です。市では、12月3日(日)に、地域防災訓練を実施します。市民の自助・共助意識を高めることと被害の軽減を目的に、各行政区の自主防災会が主体となり、学校や公民館、コミュニティ供用施設などを会場に、様々な訓練を行います。
噴火をはじめとする大規模災害から生命や財産を守るためには、普段から十分な準備をしておく必要があります。家族や近所の人を誘って、皆さんで訓練に参加しましょう。
なお、中畑北区では、11月26日(日)に市のモデル区訓練として、富士山噴火を想定した防災訓練を実施します。

◇緊急速報メール配信
12月3日(日)午前9時頃に緊急速報メールの配信訓練を実施します。受信の有無を確認してください。
緊急速報メールは、気象庁が配信する「緊急地震速報」や「噴火速報」、国や自治体が配信する「災害・避難情報」を、対象エリアにいる人に一斉に配信するものですが、設定によっては受信が出来ません。
なお、携帯電話の機種や設定によっては、マナーモード中でも受信音が鳴る場合があります。

◇黄色いハンカチ
黄色いハンカチは、災害時に家族が無事であることを示すものです。訓練の際も玄関先に掲げて、救助の必要性がないことを近所の人たちに伝えましょう。

◇要支援者の人へ
要支援者の人も、可能な限り防災訓練に参加しましょう。個別避難計画の通りに避難が出来るかどうか、確認と見直しをする機会です。また、支援者の人と交流を持つ意味でも大切です。
体調などにより参加が難しい場合には、支援者の人と計画を立てた時から変更がないか見直しをしましょう。
また、非常持ち出し品の確認をしてください。中身の確認はもちろん、避難を手伝ってくれる支援者の人にも、改めて置き場所の確認をしてもらいましょう。

●地域防災訓練に関すること
危機管理課【電話】82-4370

●要支援者に関すること
長寿福祉課【電話】83-1463

■おわりに
宝永噴火以降、富士山は一度も噴火していません。しかし、300年の間に地下にマグマが溜まり、いつ噴火してもおかしくないと考える専門家もいます。
自然の力を前にすると、人は無力かもしれません。それでも、過去の災害を乗り越え、生き抜いてきた歴史を考えると、前もって対策をすることで、最小限の被害にとどめることは出来るはずです。
現在、富士山は国が常時観測しており、異常を確認した場合は「噴火警戒レベル」の発表によって噴火の可能性の高まりを知ることが出来ます。各自の備えとともに、日頃から、国や自治体が発信する情報に耳を傾けることも大切です。
富士山には、普段感じる姿とは違う一面があることを理解することは、その恵みを享受する私たちに必要なことではないでしょうか。これからも、富士山の恵みに感謝しながら、防災に対する意識を高めていきましょう。

◇こちらも参考に!
市ホームページ「出前講座開催のお知らせ」内の資料もご覧ください

問合せ:
魅力発信課【電話】82-4127
危機管理課【電話】82-4370

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