未来に残したい 御殿場の文化財

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■名称　深沢城跡(ふかさわじょうせき)(県指定史跡)
所在地　深沢

深沢城は、中世以前の東海道である足柄街道に面し、鎌倉往還にも近い深沢にあり、馬伏川と抜川を天然の堀として防御力を高めました。
近年の研究では、永禄12年(1569年)に相模の後北条(ごほうじょう)氏が築城したという説が有力です。
永禄11年(1568年)の冬、甲斐の武田氏が駿河へ攻め入ると、今川氏救護のため、後北条氏も駿河へ出兵し、御厨地方は両者がにらみ合う最前線となりました。
元亀元年(1570年)12月、武田信玄は自ら深沢城攻めに出陣し、城を包囲しました。
元亀2年(1571年)正月には、深沢城を守っていた北条綱成(つなしげ)に「深沢城の矢文」と呼ばれる手紙を送り、開城を迫りました。30日余りの籠城の末、北条綱成は開城して相模へ撤退し、深沢城は武田氏の城となりました。武田氏が滅んだ後、徳川氏の城となりますが、その役目を終え廃城となりました。
平成14年から3年間行った確認調査では、舶来の陶磁器や中世陶器などの遺物、薬研堀(やげんぼり)などの遺構が見つかっています。
訪れる際は、駐車場がないためご注意ください。また、城跡内には個人のお宅や農地もあります。見学路以外の場所へむやみに立ち入らないようお願いします。

◇御殿場資料館
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問合せ：社会教育課
【電話】82-4319