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富士山世界文化遺産登録10周年記念特集 VOL.1

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静岡県御殿場市

■テーマは、富士山。
日本の最高峰にして、日本を代表する名山である富士山が「信仰の対象」「芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されてから、今年で10周年を迎えました。
これを記念し、広報ごてんばでは、令和6年3月まで、様々なテーマで「富士山と御殿場」にまつわるトピックを特集し、市民の皆さんにお届けします。
第1回目の今号では、序章として、知っておきたい富士山の基礎知識を中心に紹介します。
富士山の麓のまち「御殿場」に住む私たちの責任として、富士山を中心に息づくまちの姿を見直しながら、次の10年のまちのイメージを一緒に考えていきましょう。

●POINT 昭和・平成・令和の3世代で放送「ふじの山」
毎日午前8時と午後5時に無線放送で市内に流れる唱歌「ふじの山」。無線放送になる前の有線放送(昭和)時代から使われ、令和で3世代目を迎えました。
明治43年(1910年)に発表されたこの歌。市民の皆さんにとってお馴染みの歌ですが、「小学校学習指導要領」(文部科学省)で3年生が習う歌の1つに指定されているため、今も多くの国民が耳にしています。郷土を歌うこの歌を、これからも大切にしたいですね。

●数字で知る 富士山の基礎知識
◇3776
3,776メートル。言わずと知れた、富士山の標高です。

◇1400
1,400立方キロメートル。富士山の体積です※。琵琶湖の水50杯分に相当します。

◇1200
1,200平方キロメートル。富士山の裾野面積です※。沖縄本島とほぼ同じ大きさです。

※標高0メートルから計算した場合
出典:国土交通省・富士砂防事務所ホームページ

■世界文化遺産登録 登録後の歩みを振り返る
富士山が世界文化遺産に登録されたのは平成25年6月。ここでは、登録後の市内の取り組みを少しだけ紹介します。

◇平成25年6月22日
第37回ユネスコ世界遺産委員会の採択により世界文化遺産登録

◇平成25年6月24日
富士山世界文化遺産登録お祝いイベント実施
JR御殿場駅前で、約1,000人の市民と共に世界文化遺産登録を祝いました。唱歌「ふじの山」の合唱、くす玉割りや万歳三唱、NPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」会長の中曽根康弘元内閣総理大臣からのメッセージ披露などが行われ、大いに盛り上がりました。

◇平成25年6月〜
「富士山世界文化遺産登録記念」冠事業実施

◇平成26年1月12日
富士山世界遺産まつり実施(裾野市、小山町と共催)

◇平成26年6月28日・29日
富士山世界文化遺産登録1周年記念イベント「富士山フェスタ2014」実施(裾野市、小山町と共催)

◇平成30年6月16日〜7月16日
富士山世界文化遺産登録5周年記念展「絵図でたどる富士山巡礼路」実施
富士山樹空の森で、江戸時代の富士山周辺の巡礼路に着目した企画展示を開催しました。実物資料の展示に主眼を置き、約1,500人が来場しました。世界文化遺産登録5周年を契機に、地域文化と富士山の関わりを見直すきっかけとなりました。

●やっぱり1位! みんなが選ぶ「御殿場の魅力」
令和3年に行なった「御殿場の魅力」投票※の結果は、市民・市外在住者ともに1位が「富士山」でした。実に9割以上の人が選んだ文句なしの結果です。市民のみならず、市外の人たちから見ても富士山が御殿場のシンボルであることが分かりました。
※令和3年11月26日〜12月12日実施。50項目の選択肢の中から1人10項目を選びウェブまたはFAXで投票。1,629人(市民1,333人、市外在住者296人)が参加。

◇投票結果ベスト3
1位 富士山
2位 御殿場プレミアム・アウトレット
3位 地下水(市民)/御殿場高原時之栖(市外在住者)

■世界文化遺産登録 構成資産のこと
富士山の世界遺産としての顕著な普遍的価値を示す「構成資産」は、全部で25カ所あります。ここでは、市内の構成資産について紹介します。

構成資産の25カ所は、山頂の信仰遺跡群や登山道などが含まれる「富士山域」、富士山周辺の「富士山本宮浅間大社」「白糸の滝」「忍野八海」「三保松原」などがあります。
本市域の構成資産は、おおむね標高1,600メートル以上の「富士山域」エリアです。須山口登山道(現在の御殿場口登山道と須山口下山歩道の一部)をはじめ、雄大な宝永火口、御殿場口からのアクセスが良い双子山や幕岩、ハイキングコースが整備された自然休養林などが含まれます。
須山口登山道は、須山浅間神社と富士山頂を結ぶ、中世までさかのぼる由緒ある登山道です。宝永4年(1707年)の宝永噴火で壊滅的な被害を受けながらも復活を遂げ、平成24年1月、国の史跡に指定されました。

◇構成資産選定のこぼれ話
市民に馴染みの深い国指定天然記念物「駒門風穴」「印野の熔岩隧道」は、構成資産候補に挙げられ、市は県と協力し保存管理計画の策定などの準備を進めましたが、惜しくも選定されませんでした。しかし、いずれも富士山が火山であることを体感できる貴重な場で、全ての人の宝であることは変わりありません。

◇なぜ”文化”遺産なのか
富士山は、多くの信仰遺跡群があることからも分かる通り、古来から「信仰の対象」として崇められてきました。また、国内外の数多くの芸術作品に大きな影響を与えてきた「芸術の源泉」でもあります。この2点の文化的価値が認められ、文化遺産となりました。今後、自然的価値が認められ、文化と自然双方の「複合遺産」となる可能性もあります。

●富士山世界遺産登録10周年記念 国際シンポジウム「世界の聖なる山と富士山」
海外3カ国から研究者を招き開催!!
日時:7月1日(土)午前9時15分〜7月2日(日)午前10時〜
会場:富士市文化会館ロゼシアター小ホール(富士市蓼たで原はら町)
申込み:詳細、申し込みは6月20日(火)までに本紙QRコードから

問合せ:県富士山世界遺産センター
【電話】0544-21-3776

問合せ:魅力発信課
【電話】82-4127

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