歯と口の健康について、そのだ歯科の園田先生にお話を伺いました。
●歯と口のメンテナンスって何するの?
先日、1年程掛かって歯周病とむし歯の治療を終えた患者さんに、歯科衛生士が「これからは3・4カ月に一度定期的にメンテナンスに来てくださいね」と伝えたところ、「痛くなる前に検診に行くのは理解できるのですが、定期的なメンテナンスって何をするのですか?」と聞かれていました。
定期的なメンテナンスは単なる口の健康診断とは異なり、検診+歯科指導+クリーニングが受けられる歯科独自のシステムです。
(1)気になるところや体調、日常の変化をお聞きし、口の中をチェックして汚れ具合やむし歯、歯肉の炎症の有無などを詳しく調べます。
(2)必要に応じて、写真やレントゲン撮影をします。
(3)チェックの結果を説明し、磨き残しを減らすアドバイスや、むし歯や歯周病になりにくくする改善策を、患者さんのライフスタイルに合わせて提案します。
(4)歯についた汚れを取り除き、歯周ポケット(歯と歯肉との境目)に入り込んだ普段の歯磨きでは取れない汚れや細菌を、専用の器具や機械を使用して奇麗にクリーニングします。これらの細菌は3カ月ほどで繁殖力が回復することが分かっています。この期間ごとにクリーニングを行うことで汚れや細菌の付着が減り、清潔な状態を長く維持できます。
「痛くなったら行く」のではなく、「歯と口の健康管理のために行く」と考え、受診していただきたいです。
そのだ歯科 園田正敏(まさとし)先生
<この記事についてアンケートにご協力ください。>