◆Story 01 ーエンディングノートー
【「終活なんて」最初はそう思ってました】
根上 一山(かずたかさん)・君江さん [沼田]
◇これまでの人生を振り返る良い機会に
緑豊かな自然に囲まれた、とある一軒家。息子夫婦・孫と一緒に暮らす根上夫妻は、エンディングノートで終活を実践している家庭のひとつです。
「きっかけは、友人の勧めでした。それまで、終活という言葉は知っていましたが、正直あまり良いイメージはありませんでした。言葉の響きからどうしても人生の終わりを意識してしまうので」
こう話す君江さんは、友人からエンディングノートを貰った後も、しばらく書く気にはなれなかったそうです。
《きっかけは「自分年表」》
そんな君江さんの意識を変えたのが、エンディングノートの「自分年表」という項目。ここには、これかこれまでの人生を振り返る良い機会にら取り組みたいこと、やらなければならないことなど、自分の未来について書く欄が続きます。
「前向きな項目もあるじゃないの、と思いました。この項目がきっかけで一気にハマっちゃって。同じく気乗りしていなかった主人も引きずりこんで、家族みんなで話し合いながら書き込みましたね」と笑います。
《自分のペースで書くことが大事》
そんなお二人が書いたエンディングノートにも、まだまだ空欄の部分がありました。
「自分の人生について、文字で書いて振り返るなんてなかなか無い機会だと思います。自分のペースで、じっくり楽しみながら完成させるのが一番じゃないでしょうか」とお二人は明るく話してくれました。
◆Story 02 ー任意後見制度ー
【おかげさまで、安心して生活できてます。】
勝又 よし子さん(仮名)
◇富士山が見える場所で、静かに暮らし続けたい
市内で生まれ、幼少期を過ごした後上京し、都内で50年以上暮らしてきた勝又さん。
十数年前、重い病気を抱えていた弟(故人)の介護をするために御殿場に戻ってきて以来、独り暮らしになってからも身の回りのことは全部自分でやってきました。
「いつまでも、自分ひとりの力でなんとかやっていけるだろう。そう思っていたんです」
《転機となった救急搬送》
そんな勝又さんを病が襲ったのは、年が明けて間も無い真冬の時期。
突発的な病によりベットの近くで転倒し、救急搬送される事態が起きました。
「自分ひとりの力ではいずれ限界がくる。手遅れになる前に準備をし富士山が見える場所で、静かに暮らし続けたいておきたい。そう思って、任意後見制度の利用を決めました」と、当時のことを振り返ります。
《安心して頼れる存在に》
財産管理の方法などを細かく決め、任意後見契約を結んでから、担当になってくれた後見人は頻繁に見守りに来てくれるといいます。
「家の中で何かあったときにすぐ対応できるよう、見守りフォンを導入するようにアドバイスしてくれたのも後見人さんでした。自分で考えることが出来なくなった後も、安心して頼れる存在だと思っています」
勝又さんの楽しみは、美味しいものを食べて、散歩をすること。
「助けをお借りしながら、生まれ育った御殿場で暮らしていけたらと思います」と話してくれました。
問合せ:長寿福祉課
【電話】83-1463
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