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自治体の皆さまへ

~食事・治療・歯・薬・介護を考える~教えて!健康のコツ小笠袋井薬剤師会その56

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静岡県掛川市

■睡眠は体を治す大事な時間
私たちの体にとって睡眠は、体や心の疲れを取り、体を治していく大事な時間です。睡眠不足によって集中力が落ちたり、倦(けん)怠感が残ったり、意欲がなくなったりしていろいろな作業の効率が落ちてしまいます。
また最近の研究では血中の糖の量をコントロールするインスリンや、食欲を抑制するためのホルモンの働きを抑えることが分かっています。睡眠不足になると、食べ過ぎや糖のコントロールができにくくなり、長く続くと糖尿病、肥満などの要因となります。その結果、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めることにもつながります。

■十分な睡眠は時間の長さではない
実は日本人の平均睡眠時間は他の国と比べて短いというデータがあります。最近は生活の多様化もあり、少しずつですがさらに減ってきているようです。ただし、十分な睡眠とは、時間の長さと比例しないことも分かってきています。
睡眠には深い睡眠と浅い睡眠があり、浅くなったり深くなったりを一晩に何回も繰り返すことが分かっています。年齢が若い方が、眠ってから早い時間に深い睡眠に入りやすくなっています。年齢が上がってくると浅い睡眠が長めになったり、深い睡眠の深さも若いころに比べて浅くなったりします。そのせいで物音や、尿意などですぐに目が覚めてしまい、眠れていない感覚になりやすいです。

■体内時計に合う生活リズムで睡眠の質を向上
年をとると体の体内時計が変化して早く起きるようになってしまいます。これは体が年齢とともに変化し、必要な睡眠の時間も減っていくせいでもあります。
睡眠の質を上げるには、深い睡眠を良くすることです。具体的には体の体内時計にあうような生活リズムをつくる、体内時計を狂わせないなどがあります。実は体内時計は、1日が24時間ではなく24時間以上あるようです。
これをリセットするのが朝の太陽の光など強い光です。逆に夜眠る時間に強い光や音などの刺激を受けると、体内時計に狂いが出てきてしまったり、興奮状態になって眠りにくくなったりします。寝る時間にはテレビやスマートフォン、大きな音楽はやめて、リラックスするようにしましょう。

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問合せ:小笠袋井薬剤師
【電話】22-7120

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