■緑茶は百薬の長
昔から「お茶は百薬の長」「養生の仙薬」などと言われています。人々は、科学的な根拠がない時代から、お茶が体によいことを自らの経験から知っていました。今では、その効果が科学的、医学的に明らかになってきています。
市でも多くの市民の協力のもと、緑茶の健康増進効果を調査するため、「掛川スタディ」と呼ばれる研究が行われました。
■お茶の生活習慣病予防効果が明らかに
この研究では、参加者を3グループに分け、それぞれ次の3種類が入ったカプセルを毎食後12週間にわたって摂取してもらいました。
(1)掛川産やぶきた茶エキス粉末
(2)べにふうき茶エキス粉末
(3)緑茶成分の含まれない偽粉末
その結果、やぶきた茶エキス粉末を飲み続けた方は、悪玉コレステロールが減少、またウエストも平均1.2センチ細くなり、生活習慣病予防効果が明らかになりました。
この研究を主導した大学の教授は「これだけの効果が、運動や食事制限を伴わずに得られるのは、病院で処方される薬並み」とコメントしています。
このように素晴らしい研究結果が出たことで、テレビ番組などさまざまなメディアで取り上げられ、掛川茶が一躍有名になりました。
この「掛川スタディ」以外にも緑茶にはさまざまな健康効能があることが分かっています。もう一度、健康増進効果に注目して、お茶を毎日の健康習慣にしてみましょう。
■LDL-コレステロールの変化
■ウエストの変化
Igarashi,Y.et al., Food Nutr Res. 61, 1334484(2017).
問合せ:お茶振興課
【電話】21-1216
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