文字サイズ
自治体の皆さまへ

かけがわこの人(119)

30/31

静岡県掛川市

■自然豊かな環境でアートを
掛川を拠点に現代アートの制作活動をする明石雄さん。石や砂を用いた、絵画や彫刻など既存の概念にとらわれない作品制作を行い、県内の美術イベントで作品発表をしています。今年3月、新進気鋭の若手アーティストらの作品を展示する『ARTISTS’FAIR KYOTO2023マイナビ ART AWARD』に出展し、優秀賞を受賞しました。
明石さんがアートの道を選んだのは、高校生のときでした。勉強よりも、絵を描くのが好きだったこと、近所に美術系の高校があったことから、常葉大学附属菊川高等学校の美術・デザイン科へ。3年生のときに鑑賞した現代アートの国際展『横浜トリエンナーレ』でアートに対する考え方が大きく変わりました。「単に絵を描いて売る世界ではなく、とてつもなく広くて自由な世界」と衝撃を受け、美術系の大学院まで進学しました。
卒業してから茨城を拠点に活動を行っていた明石さんは、自然豊かな環境で制作活動をしたいと考え10年前に地元である掛川に拠点を移しました。「石や砂に着色して制作していたが、掛川の豊かな自然に囲まれた環境で制作することで素材が持つ自然の色の複雑さや美しさに改めて気付いた。美しさの原点は自然だと思う。固定観念にとらわれず、創りたいという気持ちを大切にしたい」と語る明石さん。アートへの挑戦は続きます。
今年は最新作品を『原泉アートデイズ!』で発表予定です。(関連本紙2・3ページ)

▽美術家 明石雄(あかしゆう)さん(土方)
趣味は温泉、ラーメン。
10年前に拾ったハチワレの猫をなでたり、移動のために乗る原付バイクを運転しているときに感じる「日常」や「今、この瞬間」を大切にしている。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU