■大いににぎわった「祭典」とその持続可能性
9月中旬から10月にかけて、市内の多くの地区で祭典が行われました。私も地元の青葉台や生まれの地、城西などに参加し、久しぶりに行動制限のない祭典を楽しみました。
高校卒業後、長く掛川を離れていましたが、高校生までは毎年祭典に参加し、小学生では太鼓、中学生からは手木(てぎ)を担っていました。太鼓や笛、三味線などのお囃子が聞こえてくると、心身ともにソワソワしてしまいます(私だけではないと思います)。
また、普段なかなかお話できない地区の役員や青年のみなさん、お世話になった地域の方と再会し、会話を交わすことも祭りの楽しみです。こうした地域の結びつきが防災力や防犯力の強化にもつながるのではないでしょうか。
■青年総務に初の女性が就いた緑ヶ丘地区
他方で課題になっているのが、祭典の担い手不足です。子どもの数の減少により太鼓の叩き手などが不足していることに加え、祭典の主役を担う青年も少なくなっています。かつて住んでいた方や外部の助っ人の力を借りて、祭典を運営している地区も多くあります。
そのような中、駅南の緑ヶ丘地区では、青年総務を初めて女性が担いました。他地区の青年会でも、女性が重要な役割で活躍しています。性別や年齢にとらわれることなく役割を見直すことが、祭典の持続可能性にもつながるのだと思います。
現在、自治区役員や農業の担い手不足、企業の製造現場での働き手の不足など、各分野で人手不足が深刻なことから、掛川市では「人と環境の持続可能性」をテーマに施策を進めています。課題の解決に向けて、祭典で見られたような多世代間の協力による団結力で乗り越えていきましょう!
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