かけがわこの人(118)

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■RPGのまち掛川を目指して
それぞれが作成したキャラクターを演じながら数人で、ゲームの世界に入り込んだ感覚で会話を楽しみ、物語を創り上げるゲームのTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)。掛川をTRPGの先進都市にすることを目指して取り組むのが、(株)あらまほし代表の戸田佑也さんです。
TRPGには「シナリオ」と呼ばれる筋書きがあり、プレイヤーは自由にセリフを考えて発言します。会話によって物語の進行が変化し、同じシナリオでも参加したプレイヤーによって体験する物語が変わります。
戸田さんは、有名シナリオ作家を掛川に招き現地を紹介して、掛川を舞台にしたシナリオの制作を手がけています。7月に市内で開催したオリジナルシナリオ冊子の販売会には全国から500人以上のTRPG愛好家が集まり、大盛況に終わりました。
戸田さんが先進都市化の取り組みを始めたきっかけは、昨年市内で開催したTRPGのシナリオ創作コンテストです。
SNSで大きな話題をよび、全国のプレイヤーから掛川が注目されました。「来年も開催してほしい」などのコメントが多数あり「反響の大きさに驚いた。こうした期待に応えるため、この取り組みを行うことを決意した」と語る戸田さん。
今後の目標は、TRPGをとおして掛川を知ってもらい、「TRPGと言えば掛川、掛川に行ってみたい」と言われることです。舞台を掛川以外にも広げつつ、掛川がTRPG先進都市となるよう戸田さんの取り組みは続きます。

▽(株)あらまほし代表　戸田佑也さん(城西)
(株)あらまほし代表取締役。好きなものは本と音楽とゲーム。
インターネット空間では「ニナイちゃん」という赤髪のバーチャル美少女として日夜活動している。年内の目標は自作TRPGシナリオ執筆。