かけがわこの人 The person of Kakegawa 127

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株式会社榑林組　代表取締役
榑林　眞悟さん
(大谷町)
座右の銘は「俺が俺がを捨てて、お陰様でお陰様でと暮らしたい」。昔読んだ本に書いてあった言葉で「誰かのお陰で暮らせている、感謝しながら生活する」などの意味があることを知った。以来、仕事をする上ではもちろん、日常生活でもこの言葉を心に据え、周囲への感謝の気持ちを大切にしている。
※Ci-roksとは「Commerce and Industry rental office Kakegawa south」の略

■地域貢献で南部の活性化を目指して
令和6年9月にオープンした、市南部唯一の創業支援付きレンタルスペース「Ci‐roks(※シークロス)」。その設立・運営をしているのが、市内で建設業を営む株式会社榑林組の榑林眞悟さんです。
Ci‐roksを作ったのは、令和5年4月に商工会職員の本所への一元化に伴い、掛川みなみ商工会大須賀支所会館を解体する話があがったことがきっかけでした。大須賀支所会館は、地域の商工者の会議や研修、物販などの会場に利用されることが多く、解体により長年施設を利用してきた人たちが活動場所を失い路頭に迷うことに。それを知り「修繕を行い、地域経済活動の拠点として有効活用したい」と手を挙げたのが、商工会役員でもあった榑林さんでした。アパートの一室を会社として登記し、創業する若い人たちがいると商工会から聞いていた榑林さん。仕事とプライベートを分けるためにも若者が費用を抑え創業できるスペースを作りたいと思い、コワーキングスペース・レンタルオフィスにリニューアルすることを決意しました。
苦労したことは、想像より修繕箇所が多かったこと。また、今後も長期に利用できるようにと耐久性も考え、改修しました。
「周囲に公共施設が多数あり、利便性に優れた場所に建つこの施設を潰すのはもったいない。何より近年、人や建物、企業が減っている南部を活性化させて、地域に貢献していきたい思いが強い」と語る榑林さん。Ci‐roksの運営は始まったばかり。これからの南部の活性化に期待が高まります。