■多死社会
◇ピンチをチャンスに
この連載も40回を数えました。感想や反応をいただけると励みになりますので、ご意見がありましたらぜひお寄せください。
◇多死社会のまちづくり会議が発足
昨年8月号のコラムにて、日本全体でお亡くなりになる人の数が急増していることをお伝えしましたが、9月からは多死社会のまちづくりを考える会議を発足させ、医療・福祉・介護・負動産などの分野で検討を始めました。会議を通じて、相続の急増に伴い増加が懸念される空き家は、放置すればマイナスの資産(負動産)、利活用すればプラスの地域資産になると考えています。
◇空き家活用で移住者を呼び込もう
空き家というと、今にも崩れ落ちそうな状態の悪い空き家のことを思い浮かべるかもしれませんが、実はまだ使える状態の良い空き家の方がずっと多いのです。ですが、放置すると傷みが進むので、早めに手を打たなければいけません。私は時々、「移住者目線」に立ち、住居探しをするために市内の物件検索をしていますが、アパートなどの集合住宅は多数ヒットするものの、一軒家の登録数はとても少ないのが実情です。
移住者でも、犬を飼いたい人や、隣や階下への物音を気にせず子育てをしたい人がいるはずです。加えて静岡県は、移住者からの人気が日本一です。リフォームされた空き家に移住者を呼び込むことで地域を活性化し、自治会やお祭りの担い手になってくれたらいいな、そんなビジョンを描いています。
◇空き家のお悩み相談
所有者からすれば、相続した空き家の管理をどうしたら良いか分からないというお悩みがあるかと思います。市でもNPO法人かけがわランド・バンクと連携して相談に応じていますし、今月17日(日)には空き家で苦労したタレントの松本明子さんの講演会もあります。ぜひご参加ください。
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