■オーガニックを紡ぐもの
市は令和5年4月に「オーガニックビレッジ宣言」を行い、有機農業を推進しています。
同協議会員で(株)しあわせ野菜畑代表の大角さんの執筆で、みなさんのオーガニックや有機野菜への関心が高まるような話題を隔月で掲載していきます。
◇農業・環境体感イベントを開催
『あなたもティラノザウルスになって、自然環境の再生をお祝いしませんか』
このような触れ込みのもと、「かけがわティラノフェス」というイベントが、原野谷中学校に隣接する田んぼで開催されました。「みんなで考えよう、農業と地球環境のこと」をテーマに、恐竜の着ぐるみを着た参加者が、生物多様性が保たれた有機栽培の田んぼの中で走ったり、踊ったりして交流しました。
競技の前にはごみ拾いを行い、昼食には田んぼに腰を下ろして有機米のおむすびを食べました。競技の景品は、掛川産の有機野菜などが使用され、農業や環境を身近に感じられるイベントとなりました。
◇物語を紡いで有機農業を伝える
環境やオーガニックについて広めようとすると、シンポジウムや映画上映会などの勉強会を企画しがちです。今回、このイベントの実行委員会が立ち上がったときには「農業と恐竜がどう関係するんだろう」と不思議に思いました。
しかし、景品を受け取った参加者が「環境を守るぞ、ガオッ」、「有機野菜を食べるぞ、ガオッ」と叫んでいるのを見て、こういうイベントを楽しむ世代が新しい時代を作っていくのかもしれないと感じました。
「有機の田んぼの柔らかさと温かさを知った子どもが有機のお米を食べている」「一生懸命に走って受け取った有機野菜の味を忘れられない子どもがいる」そんな物語を紡いでいくことが大切なんだろうと思います。(大角昌巳)
問合せ:オーガニックビレッジ推進協議会事務局
【電話】21-1216
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