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自治体の皆さまへ

オーガニックなまちをつくろう Vol.2

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静岡県掛川市

伝えたいのは「野菜の物語」
私は農業高校の教員を経て、47歳で農業を始めました。オーガニックをやろうとしたのは、かつてのシルクロード、中央アジアのオアシス都市の衣食住に関する学術調査隊へ参加したときの経験がきっかけです。オアシスというと砂漠の真ん中に泉があり、その周辺に小さな集落があるというイメージですが、現実のオアシス都市はとても大きく、巨大な山脈からの雪解け水を使ってたくさんの農作物が作られていました。
ある日訪れた村で、私たちは昼食の招待を受けました。とてもおいしく楽しい食事会でしたが、それ以上に感動したのは、食前の村長さんの「遠い遠い日本から、砂漠の中の小さな小さな村に来ていただいてありがとうございます。何もない村ですが、本日用意させていただいたお米もパンも、野菜や肉や果物も、ジュースやお茶やお酒もすべてこの村でできたものです。」という挨拶でした。
自分はとっても贅沢だと思いました。日本人は「選りすぐり」が大好きです。全国各地から選び抜かれた食材で料理することがこだわりとされます。しかし、考えてみると、バブルの時代に三大珍味を空輸して有り難がっていたのと、あまり変わらないのではないかと思いました。「本当の食のこだわりとは、その土地の光と水と空気と土からできた食をいただくこと」、「その食材が育った物語を伝える、そんな農業をやってみたいなぁ」、シルクロードのオアシスの村でそんなことを考えました。
(しあわせ野菜畑代表 大角昌巳)

問合せ:オーガニックビレッジ推進協議会
【電話】21-1216

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