小笠袋井薬剤師会 その59
■自宅で薬を保管するときの注意点
病院や薬局からもらった薬を自宅で保管する上で注意していただきたいのが、「温度」、「湿度」、「光」の3つの要素で、全て冷蔵庫で保管する必要はありません。
◇温度
錠剤、散剤、カプセル剤などの飲み薬は、室温(1〜30℃)での保存が可能です。一方、座薬や一部の点眼薬など、冷所(1〜15℃)保存の指示がある場合は、冷蔵庫で保管します。薬は凍ってしまうと効果が弱まってしまうものもあるので、冷凍庫には入れないよう注意してください。
◇湿度
薬は湿度が高いと吸湿により変質して効果が弱まってしまいます。高温、多湿になる梅雨時期などは特に注意が必要です。薬は乾燥剤とともにチャック付きポリ袋に入れた上で、フタの閉まる缶や箱に保管し、できるだけ涼しい場所に置くようにしてください。
◇光
薬は直射日光のような強い光に当たると分解しやすくなります。特に、「遮光保存」の注意書きのある薬は、弱い室内光でも分解しやすいため、光の当たらない暗所に保管する必要があります。点眼薬で遮光袋が付いているものは、遮光袋に入れてから保管するようにしてください。
薬は、誤飲を防ぐため、小児や乳幼児の目に触れない所、手の届かない所に保管してください。そして、薬を服用後にそのまま放置しないように気を付けてください。長期に保管している薬は、自己判断で服用せずに、服用可能かどうかを医師やかかりつけ薬剤師に相談することをお勧めします。
■余った処方薬の取り扱い
処方薬は「最後まで飲み切らなければいけない薬」と「症状が治まった段階で服用をやめてもいい薬」があります。解熱薬や鎮痛薬は症状がひどいときだけ使用するよう、医師から指示を受けることが多いため、薬が余ることがあります。処方薬は処方された日数が使用期限ですが、処方されてから半年以内で、同じような発熱や痛みの症状であれば服用することも可能です。
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