「対話」による相互理解でいつでも、誰でも、何回でも「チャレンジ」できるまちへ
令和7年は掛川市制施行20周年を迎える記念となる年です。さらに、10年先を見据えた「次世代につながる持続可能なまち」を目指す掛川市の今年の取り組みを紹介します。
■掛川市制施行20周年
令和7年4月1日に市制施行20周年を迎えます。「20年の歩みに感謝し、まち全体の一体感を醸成して市民の誇りと愛着を高め、未来に向けて飛躍する新たな出発点とすること」を事業方針として、周年事業を推進します。
主な催事は、記念式典や全国将棋サミットの開催、市民提案による記念事業の募集なども計画しています。また、市内小中学校の航空写真集の作成や、平成26年度以来11年ぶりに「掛川暮らしの便利帳」を作成し、市内全世帯への配布も予定しています。
市民投票で決定した記念のロゴマークは、20周年をPRする各種印刷物やホームページ、記念事業などで活用します。
■災害死者、災害関連死ゼロを目指して
防潮堤「掛川潮騒の杜」事業は順調に進んでおり、令和8年度の完成を目指しています。また、令和6年度に公表した掛川治水プランに基づき、激甚化・頻発化する水災害に対応するため、ハード・ソフトの両面からさらなる治水対策を進めます。また、人道支援を行う際の国際基準である「スフィア基準」を参考に、トイレの環境整備や暑さ対策など、広域避難所の環境整備に取り組み、災害関連死ゼロを目指します。
■こどもファーストの教育、安心して子育てできるまちへ
「掛川市学校再編計画」に基づき、原野谷学園や城東学園の小中一貫校の整備を進めます。整備にあたっては、こどもたちにより良い教育環境を提供できるよう、地域住民をはじめ関係する方々と、どのような学校を作っていくか具体的な検討を進めます。また、妊産婦、こども、子育て当事者の相談窓口を集約化し、切れ目のない支援体制を構築します。
■南西郷地区土地利用に向けて
南西郷地区は、JR掛川駅や東名掛川ICから2km以内に位置し、交通利便性が高いエリアです。この好立地な条件を生かし、中心市街地と相互連携を図るとともに、市民だけではなく国内外から多くの来訪者の活発な交流を促すため、掛川市の魅力が詰まった「ここにしかない」をテーマに商業・レジャーゾーンとしての土地利用を地域のみなさんと検討していきます。
■公共交通、高齢者も安心して外出できるまちに
令和6年度に、多様化する市民の移動ニーズにきめ細やかに対応するため、交通事業者や市民代表などによる「共創プラットフォーム」を立ち上げ、AIオンデマンド交通(※)など新たなモビリティサービスの導入に向けた検討を進めています。掛川市にふさわしく便利で持続可能な地域公共交通ネットワークの構築を目指し、令和8年度の一部本格運行に向け令和7年度に実証実験を実施します。
※AIオンデマンド交通…人工知能(AI)を活用して、需要に応じて柔軟に運行する公共交通サービスのことです。通常のバスや電車のように決まった時刻表やルートで運行するのではなく、利用者のリクエストや需要に基づいてリアルタイムで運行ルートや時間を最適化します。
■資源となるごみを燃やさないまちへ
ごみ減量の先進都市として、「使用済み紙おむつ」や「製品プラスチック」の資源化実証実験の分析結果を踏まえた新しい取り組みを進めます。また、商業施設へのリユース品回収ボックスの設置や生ごみ処理機の活用促進など、市民や事業者との共創によって、資源循環による持続可能なまちを目指します。
■持続可能な農業の確立に向けて
「オーガニックビレッジ宣言」に基づき、有機農業に積極的にチャレンジしていきます。また、茶商と茶生産者の連携による「掛川茶フェアトレード」を推進し、持続可能な茶生産を実現します。あわせて、農業者の所得向上のために、有機農産物、掛川抹茶や遠州和栗など、海外も含めた市場開拓に企業・団体とともに協力していきます。
■空き家の有効活用により移住で選ばれるまちへ
今後も増加が見込まれる空き家については、空き家となる前の啓発活動により一層取り組むとともに、危険な空き家を除却するだけでなく、空き家を活用することで地域が活性化するような事例を増やしていけるように取り組んでいきます。
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