森町地域包括ケア講座 No.15

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■肝機能障害について(1)
健康診断や人間ドックで肝機能障害を指摘されたことがある方は比較的多いと思います。B型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝障害が有名ですが、頻度としてはアルコールや脂肪肝による肝機能障害の方が多く、近年増加傾向です。また、原因不明の肝機能障害が見つかった場合は、サプリメントを服用していないか確認します。最近では、「痩せ薬」と称して流通しているものや海外から取り寄せたサプリメントを摂取して、肝機能障害を起こす若い人をときどき見かけるようになりました。
肝機能障害は軽度の場合、特に自覚症状はありません。肝機能障害が高度の場合、体のだるさや黄おうだん疸などの症状が出ることもありますが、肝臓は『沈黙の臓器』と呼ばれるくらい症状が出にくい臓器の1つです。肝機能障害を放置すると肝硬変の状態になってしまうこともあります。健康診断などで肝機能障害を指摘された方は、病院を受診して原因を調べてもらうことをお勧めします。