森町地域包括ケア講座No.18

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■すい臓がんについて(1)
最近、すい臓がんが増えているという話を聞いたことがあるかもしれません。5大がんと呼ばれる肺がん・胃がん・大腸がん・肝臓がん・乳がんの患者さんは減少傾向のものもありますが、すい臓がんは患者さんが明らかに増加しています。残念ながらすい臓がんは亡くなる方も多く、難治がんの代表的な存在です。すい臓がんの一番の問題は、早期発見が難しいことです。手術で切除ができそうな状況で見つかる方は、全体の3分の1程度で、半分以上の方はかなり進行した状態になってはじめて発見されます。新たに糖尿病を発症した方、食生活が変わっていないのに急に糖尿病が悪化した方、家系(親・兄弟姉妹・子ども)に2人以上のすい臓がんの患者さんがいらっしゃる方は、すい臓がんのリスクが高いと言われています。いわゆる健康診断で、すい臓がんを早期発見することは困難ですので、すい臓がんのリスクが高い方は人間ドックで腹部超音波検査などを受けておくことをお勧めします。