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kawazu-jin 河津人

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静岡県河津町

上原美術館
田島 整(たじま せい)さん
下峰 53歳
上原美術館主任学芸員。仏像の研究を専門とし、伊豆地域の仏像について調査を行う。静岡県内では唯一の仏像研究者。趣味は読書、釣り。仏像の新しい魅力を発信するため「伊豆仏に出逢う」展等の企画運営も行う。

『まるで仏像プロデューサー』
上原美術館で仏像館の学芸員として働く田島整さん。伊豆に来て21年、河津に住み始めて10年が経ちました。東京都出身の田島さんは、伊豆へ来るまでは仏像の研究を続けながら都内で高校教師として勤務されていました。卒業していく教え子たちの活躍を目にして、自身も次のステップを目指そう、と本格的に研究を行うことを決意し、学芸員として伊豆での研究を開始しました。伊豆の仏像について調べると、調査されていない貴重な仏像や歴史があまりに多く、大変驚いたそうです。河津や南伊豆のお寺を1件1件訪ねて、仏像の年代や状態などを調べ、なんと、河津町の仏像は全部調べたそうです!
現在は学芸員の仕事だけでなく、ラジオの出演や、ギャラリートーク、小学生への地域学習など幅広く活動しています。「河津町はどの季節も風景が美しくて、絵はがきのようなところに住んでいる」と河津に住んでいることをこんなに素敵に表現し、丁寧でユーモアもあって、田島さんのお話にどんどん引き込まれていきます。
高齢化が進み、貴重な仏像の管理者が減っていく中、若い世代に文化財の価値を伝えていくことや、人と町と仏像を結ぶしかけを企画していきたいと今後の抱負を語ってくれました。時を越えて守られてきた仏像に再び光を当て、人々と結ぶ懸け橋を作る田島さんはまさに仏像プロデューサーですね。

取材:福司美希さん(民間広報協力員)

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