大工天匠 代表
鈴木 利雄(すずき としお)さん
筏場 46歳
大工天匠代表として、建築大工を営む。数多くの技能競技大会へ出場し、技術を磨くかたわら、技能検定試験官、ものづくりマイスターなどを通して後進の育成や子どもたちへのものづくりへの興味育成に関する活動にも尽力。
■かけがえのない人を思い
河津町で建築大工として事務所を持ち、技能検定試験官、ものづくりマイスターなど多くの場で活躍なさっている鈴木利雄さん。高校卒業後、南伊豆町にある高橋工務店に弟子入りし、大工さんとしての腕を磨いてきました。
そんな鈴木さんは11月5日に子育て支援センターかわづっこひろばの開館1周年を記念して披露された地域材を使用したドミノの製作に全面協力していただきました。鈴木さんは「いわれた通りに作るだけでなく、それ以上のものを突き詰める」ということを大切になさっているそうです。今回のドミノ製作でも3000個ものドミノを均等に切るだけではなく、「子供たちが使うものだから」と安全に遊べるよう1つ1つ丁寧に角を取り除く面取りを施しました。まさに鈴木さんが大切になさっていることそのものだと感じました。若い職人さんたちが少なくなってきている今、鈴木さんたちの活動を通して、子供たちの夢の選択肢の1つに職人の道が思い浮かぶようになってくれたらという思いもあり、今回のドミノ製作に協力してくださったそうです。「今後も、体が続く限りは現役でいたい。地域のために、かけがえのない人のために、挑戦し続けたい」と笑顔でお話してくださいました。
たくさんの場面で活動なさっている鈴木さん。これからも元気に活躍していただけることを私たちも願っています。
取材:松本幸奈さん(民間広報協力員)
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