沼津市長 賴重秀一 × お笑いタレント 間 寛平
広報ぬまづでは、毎年、一年の始まりに市長と沼津にゆかりの深い著名人や有識者が語り合う市長新春対談をお届けしています。
今年の対談には、市制100周年記念燦さんさん々ぬまづ大使を務めるお笑いタレントの間寛平さんをお迎えしました。
「誇り高い、元気なまち沼津」の実現に向けて挑戦する市長とお笑いの枠に収まらずマルチな活躍を続ける寛平さんに、次の100年の新たな一歩を踏み出す年頭に、「挑戦すること」について語っていただきました。
■ひらめきと挑戦が生んだナイトマラソン
[市長]明けましておめでとうございます。寛平師匠、今年もよろしくお願いします。燦々ぬまづ大使には沼津にゆかりのある著名な人に就任していただき、様々な場面で沼津をPRしていただいております。師匠には、就任前から大使以上の働きをしていただき、感謝しております。
[寛平]「寛平アメマナイトマラソンin沼津」の開催に協力してもろて、沼津ラクーンよしもと劇場でもお世話になっているから、愛着ある沼津への恩返しですわ。
[市長]本当にありがとうございます。どうして沼津でナイトマラソンをなさろうと思ったんですか。
[寛平]沼津は、まちの人は優しいし、食べ物も美味しいし、劇場でコントや漫才をやってる若手芸人も沼津のことを気に入ってるみたいですわ。ある時タクシーの運転手さんに「沼津のまちが昔に比べると寂しいから、なんか盛り上がることない?」って言われて、「沼津は夜景もええ感じやし、ナイトマラソンとかええんちゃうかな」ってひらめいたんですわ。
[市長]師匠のご提案はとても嬉しかったです。やったことがないからこその挑戦だし、駿河湾に沈む夕日や香貫山の夜桜など沼津を楽しめる。「これは面白いぞ」と思いました。
[寛平]僕もいいアイデアだなってびっくりしたわ(笑)。
[市長]このマラソンは今年で4回目になりますね。師匠が沼津に来てくださるだけでも盛り上がるうえに、吉本の芸人さんも協力してくれて、毎年大きな話題になっています。
[寛平]まちぐるみで盛り上げてくれるのは、市長がパッと動いてくれたのとそれに賛同してくれた皆さんのおかげですわ。中央公園をスタートにして、昨年は800人以上のランナーが参加してくれました。ほんまは千本浜公園をスタートにして3千人くらいに参加してほしいですよ。沼津でずっと続いている夏まつりも斬新なことを取り入れたら、もっと人が集まるんちゃう?
[市長]そうですね。沼津夏まつり・狩野川花火大会は、30万人以上が集まるイベントでポテンシャルは間違いありません。今の形にとらわれずどんどん挑戦していきたいですね。
■挑戦の原動力は「目立ちたい!」
[市長]師匠はこれまでに地球一周アースマラソンや246kmを走り抜くギリシャのスパルタスロンなどの過酷なレースに挑戦されてきましたが、その原動力はどこにあるんですか。
[寛平]目立ちたいの!ほんまにただそれだけ。市長も、どんどん目立って「沼津市は頑張ってるぞ」ってまずは、市民の皆さんに知ってもらわなね。沼津も他の都市よりも目立たなあかん。
[市長]その通りなんです。都市間競争のなかで埋もれているわけにはいきません。
[寛平]吉本にはいっぱい芸人がおって、それぞれバラエティ番組とかお笑い番組で活躍してる。僕だけちょっと外れてて、お笑いもやるし、マラソンみたいな分野もやるんです。だって、同じ土俵で戦っても負けちゃうから。
[市長]なるほど、それが師匠の戦略なんですね。
[寛平]自分の得意なことで勝負すれば、誰よりも目立てますから(笑)。
■未来を見据えたまちづくりは市民とともに進める
[市長]これから沼津の新たなまちづくりが本格的にスタートします。そこで大事なのが師匠がおっしゃったような、得意分野で目立つような取組です。例えば、「OPEN NUMAZU」という、まちなかに人が心地よく過ごせる場所をつくる取組の一環で、商店街や駅南口の道路に座れるところを設置し、人の滞留を促していますが、近隣自治体ではあまり例がないんですよね。
[寛平]あ。さっき市長と一緒に座った仲見世商店街の入口のとこやね。
[市長]人口の多い都市部での事例を沼津に落とし込んで成功するかはわかりませんが、チャレンジしてみて沼津にとって一番良いもの、定着することを継続してやっていこうというのが、今の社会実験です。
[寛平]中央公園の景色が変わってきたのも「やっぱ賴重市長やるなあ」って思いましたわ。
[市長]私は実験市長と呼ばれていますから(笑)。もうひとつ挑戦していることが、自分たちのまちを良くしようという市民感情の醸成です。沼津を愛し、誇りを持ち、自分が関わってまちを変えていくという想いを持った人が増えれば、沼津のまちはもっと魅力的になると信じています。
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