文字サイズ
自治体の皆さまへ

沼津を元気にしている人。それは、市民の皆さんです。(2)

2/21

静岡県沼津市

■まちで見かけた、「沼津を元気にしている人」。
沼津を元気にしているたくさんの人のうち、参考にしてみたい取組や、多くの人が共感できそうな活動にスポットを当ててみました。サワリの部分だけですが「沼津を元気にしている人」の想いに触れてみませんか。

○第二の人生(セカンドライフ)も、じぶんらしく。
たまちゃんのお漬物 杉山玉枝さん(大岡)
長く勤めた会社を退職したあと、持て余していた
時間:を利用して、自宅の庭先で漬物の無人販売をスタートさせた杉山さん。
「自分が楽しいと思えることを探していたら意外とイケたんです。最初の一歩を踏み出すのが大切ですね」と笑う杉山さんの周りには、イベント出店やPRなどを手伝う若い人たちが集い、「たまちゃんのお漬物」はみるみる人気に火がつきました。ついには沼津市のふるさと納税返礼品にもなり、市内外に根強い「たまちゃんファン」が増え続けています。

○仲間とともに音楽で地域をつなぐ。
はら♪音のマルシェ実行委員会 田村博美さん(原)
音楽が大好きな田村さん。さらに、「私たちが住んでいる原地区は歴史や文化があり、とても魅力的な
場所:です!」と自慢気に話してくれました。
子育てが一段落してなにか楽しいことをしたいなと考えているうちに、「何事も前向きに取り組んでくれる仲間」が集まり、大好きな音楽と原地区をまるっと楽しめる催しを思いついたんだとか。
原にゆかりのある著名なアーティストを招いて開催した市制100周年記念市民提案事業「はら♪音のマルシェ」は満員御礼となり、原地区センターが大いに賑(にぎ)わいました。

○地域のために地域で取り組む。
コロマガプロジェクト沼津内浦西浦 制作運営協議会 朝倉一哉さん(西浦)
「コロマガプロジェクト沼津内浦西浦」は、西浦、内浦地区に住む子供たちが、自分の住む地域の情報誌「うらっち」を作るプロジェクトです。
情報誌を作るプロセスで、自然やグルメ、観光スポット、農水産業などの地域産業など、地域の魅力を知ることで、「地元愛」を育み、ふるさとの良い
場所:を自慢できる子供たちが増えるようにとの願いが込められています。
子供たちが、楽しく、滞りなくうらっちを制作できるように地域との調整を担当している、制作運営協議会の朝倉さんは「2月中旬には第4号が発刊となりますが、だいぶ読み応えがありますよ!子供たちの成長ぶりには驚くばかり。大人も一緒に楽しんで、たくさん刺激を受けています」と目を細めます。

○ワクワクできるコミュニティを。
門池コミュニティ推進委員会 学習支援担当 矢谷朋子さん(門池)
子供たちに「もっといろんな学びを!」との想いではじめた「門池ワクワク寺子屋」という学習支援プログラムが、今では地域コミュニティの後押しを受けるに至った矢谷さん。
沼津東高校科学部とコラボした化学実験の体験やお菓子作りワークショップなど、子供たちの主体性を育む内容に大人も子供も大興奮。
沼津東高、沼津高専、沼津城北高、加藤学園暁秀中・高の生徒や学生も
講師:やボランティアとして積極的に参加し、地域ぐるみの取組でたくさんの子供を笑顔にしています。
矢谷さんは、「これからも、地域全体でワクワクを創っていきたいです」と笑顔で教えてくれました。

○あなたの夢はなんですか?
特定非営利活動法人こころのまま 理事長 沼田潤さん、理事 沼田晃太朗さん
障がいのある人の役割・居場所・仕事づくりに取り組んでいる特定非営利活動法人こころのままの皆さん。学校や地域、企業と連携しながら進めてきた活動は7年目になるそうです。
理事の一人で、発達障がいのある沼田晃太朗さんは、自己表現であるアートや大好きな珈琲のドリップなどで沼津のまちに笑顔を広げています。
理事長の沼田潤さんは「障がいの有無に関わらず、誰もが『自分らしく』過ごし、『あなたの夢はなんですか?』と笑顔で問いかけ合えるまちになったらいいですね」と話してくれました。

○お米で沼津をおもしろく!
イナムライス 稲村隆志さん(大平)
大平の米農家8代目、稲村隆志さんは「イナムライス」の屋号を掲げ、ブランド米するがの極などのお米を多くの人に届けています。
「お米って幸せの循環を生むコミュニケーションツールだと思うんです。大切な人と食卓を囲むという場面に白いご飯があったら、それはとても嬉しいこと」と語る稲村さん。
お米の可能性を拡げ、お米の価値を上げるためPR等に力を入れており、生産者や農協、50軒を超える飲食店が参加する地産地消促進イベント「するがの極フェス」を発案しました。
昨夏には「新米COMING SOON」とプリントしたTシャツを着て、テレビ番組にも出演したそうです。
稲村さんは「お米のある暮らしをおもしろくするために、まだまだやれることがたくさんあるような気がしています」と、日々お米の可能性を追求し続けています。

■次の100年への積み重ね
これまでの沼津市の100年の歩みには、市民の皆さんの沼津を元気にする取組や、市民の皆さんと行政が手を取り合って推進してきた様々な実績の積み重ねがありました。
ぬまづの宝100選に選定されている「ごみの分別沼津方式」は、昭和50年に市民の皆さんの理解のもとにスタートした全国に誇るごみの分別です。また、開設から50年が経過し、現在、利用実証のトライアルを実施中の中央公園再整備事業でも民間事業者や市民の皆さんの活力を取り入れています。
家の周りを清掃したり、公園や地区センターを借りてスポーツや音楽など仲間が楽しめるイベントを開催したり、規模の大小や種類を問わず、様々な取組が沼津のまちを元気にしています。
これからの沼津が元気なまちであり続けるためにも市民の皆さんの取組は必要不可欠です。小さなことでも、自分自身を、家族や親しい人を、地域を、そして沼津を笑顔にしたいという市民の皆さんの想いや取組が、沼津のまちを元気にします。そして、その積み重ねが次の100年につながることでしょう。
一人ではできないことも、誰かと手を取り合えば実現の可能性が高くなります。家族や仲間、身近な人と相談してみるのもいいでしょう。市役所2階地域自治課では、市民協働の推進をはじめ、自治会活動のサポートや連絡調整、在住外国人の皆さんにとっても暮らしやすいまちづくりの推進等をしています。地域自治課では、はじめの一歩を踏み出す際の相談に応じています。
今回紹介した数々の取組も、まずは小さな一歩からスタートしています。きっかけはどんなことでも構いません。市制100周年の記念すべき節目の年だからという理由もいいかもしれません。まちづくりの主役である市民の皆さんが、さらにもう一歩踏み出すことで、沼津のまちがもっと元気になることにつながっていきます。

問合せ:地域自治課
【電話】055-934-4807

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU