■伊豆石産業遺産群
伊豆半島やその周辺で採掘される良質な石の総称として「伊豆石(いずいし)」という言葉が使用されてきました。沼津から産出した伊豆石は江戸初期には江戸城や駿府城、明治期には沼津御用邸や葉山御用邸、日本銀行本店などの数々の建築物に使用されたという記録が残っています。
西浦久連の公民館の近く、海岸線から100メートルほど歩いたところには伊豆石を使用した特徴的な石造建築のまちなみが残っています。色や模様、表面の加工など個性豊かな伊豆石で造られた蔵や住宅が並び、どこか懐かしさを感じさせる沼津が誇る風景のひとつです。
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