◆豊田 佐吉(とよだ さきち)(1867~1930年/湖西市山口生まれ)
日本で最初の木製動力織機を発明するなど、生涯を通じて数多くの発明を残し、また、豊田紡織(現トヨタ紡織)、豊田自動織機製作所(現豊田自動織機)などを創業したトヨタグループの創始者です。その功績は、その後の日本の機械産業の発展・近代化に大きく貢献しています。
市では、佐吉翁の命日である10月30日に毎年、顕彰祭を執り行っています。
10月30日、佐吉翁の功績をたたえる61回目の「顕彰祭」が新居地域センターで行われました。
ひ孫にあたるトヨタ自動車の豊田 章男(とよだ あきお)会長は、佐吉翁が当時世界最高峰の性能の「G型自動織機」を発明してから今年で100年であることに触れ、「誰かを思い、学び、技を磨き、モノをつくり、人を笑顔にする。『発明』への情熱こそ、トヨタグループの『原点』と言えます」とあいさつ。未来を担う若者に対して「これからもたくさん挑戦し、たくさん失敗して、自分だけの道を見つけてください。他の人と同じである必要はありません。その方が未来はおもしろくなる」と、エールを送りました。
顕彰祭を終えて、豊田会長は報道陣に、佐吉翁は母親の仕事を楽にしてあげたいという思いで日夜自宅の納屋で織機の研究をしていたことを紹介し、「佐吉邸の納屋はトヨタ初のRandD(研究開発)センター。この納屋がなければ今のトヨタはなく、大切に守っていくよう父からも言いつけられてきた。湖西という地はトヨタグループの原点とも言える場所だ」と述べました。
顕彰祭と合わせて、湖西発明くふう展・湖西未来の科学の夢絵画展入賞者の表彰式も行われ、豊田会長らから表彰状が渡されました。
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