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自治体の皆さまへ

出張版病院広報誌「ひだまり」Vol.3

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静岡県焼津市

■片目でじっくりと見てください
▼あなたには真っ直ぐ見えていますか?
突然ですが本紙の図はどのように見えるでしょうか。片目ずつじっくり見て下さい。線が歪んで見えたり中心が見えなかったり視界の一部がぼやけたりしていないでしょうか。今回は目についての話をします。

■目の最も大切な組織「黄斑(おうはん)」
私たちが景色を見て楽しむことができるのは目が繊細な役割を果たしてくれているおかげです。目に入った光は、角膜・水晶体で屈折し、網膜に届いた後、視神経から脳へ伝達され、私たちは「見える」と認識しています。この角膜・水晶体がカメラのレンズの働きをして、網膜がカメラのフィルムやセンサーの働きをしています。このような細かな機能は血管から栄養などが補給されることで保たれています。
この網膜は中央部が少し黄色くなっていて黄斑(おうはん)と呼ばれます。黄斑には光を感じ取る視覚に大事な細胞が集まっている、物を詳細に見分けたり、文字を読んだりするためにとても大切な場所です。

■目の健康「早期発見、早期治療」
体の各機能は糖尿病、高血圧、コレステロールの高値、飲酒や喫煙といった生活習慣の影響を受けますが目も例外ではありません。生活習慣の乱れは少しずつ黄斑に通う血管にも障害を起こします。
わずかな黄斑の変化でも、文字が歪んだり、視界がかすんだり、ぼやけたりし日常生活が非常に不安定になってしまいます。
生活習慣の見直しはもちろん必要なことではありますが、目に起きた異常を早く見つけて早く治療を開始することによって今後の見る機能の維持が可能になる場合があります。症状にもよりますが現在では日帰りで行える治療があります。
▼黄斑の異常による症状例
・視界の歪み
・視界のぼやけ
・中心が見えない

■網膜・緑内障外来を新設
市立総合病院では新たに網膜について専門に対応する外来を開設しました。白内障や緑内障、また網膜に現れた症状に対する手術などを専門とし、白内障手術については日帰り手術にも対応しています。高血圧、糖尿病、高脂血症などの病気の治療中で目に異常がある方は医療機関へ相談することをお勧めします。
診察日:毎週火曜日
※祝休日を除く。
担当医師:松岡(まつおか)貴大(たかひろ)医師(静岡赤十字病院眼科副部長)

問合せ:市立総合病院 病院経営戦略課
【電話】623-3111(代)

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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