■ジャカランダ遊歩道
熱海市長 齊藤 栄
熱海サンビーチ沿いのお宮緑地にある、ジャカランダ遊歩道を歩いたことがありますか。今年もまた5月から6月にかけて、熱海の初夏を告げる青紫色の花が、多くの市民そして観光客の皆さんを喜ばせてくれました。
ジャカランダ遊歩道を整備して、今年でちょうど10年になります。10年前の完成式典は梅雨のどしゃ降りとなり、テントの中でテープカットをしたことを今でも鮮明に覚えています。当時は1.5メートルほどの棒切れのようだった苗木が、今では大きく成長して、房状の美しい花を咲かせています。「日陰のない熱海の海岸線に、涼しげなジャカランダの緑陰を作りたい」と、遊歩道整備に多大なご貢献をしてくださった篤とく志し家かの故・大塚実氏の言葉を思い出します。
6月16日、ジャカランダフェスティバルの最終日に遊歩道を歩いてみました。晴天でとても暑い日でしたが、多くの来遊客にあふれ、皆さん口々に「わあ、きれいね!」と言っていました。観光バスが続々と停まり、お客様が遊歩道を目指して降りていました。かつて6月は熱海の閑散期といわれていましたが、ジャカランダの効果もあり、今では必ずしもそうではなくなっています。また、遊歩道沿いに新たなホテルが建設されるようにもなりました。
熱海の国際姉妹都市、ポルトガルのカスカイス市とのご縁で植栽したジャカランダが、その魅力をさらに高めるよう、今後も整備を進めてまいります。
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