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自治体の皆さまへ

【特集】わかものがまちづくりに参画するまちを目指して(3)

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静岡県菊川市

●NPO法人わかもののまち 代表理事 土肥 潤也さんのメッセージ
まず、菊川市が「こども・わかもの参画宣言」を発表したことを喜ばしく思います。この4月にこども家庭庁が開庁し、こども・若者の意見反映や参画への取り組みが全国的に加速しています。そんな中、菊川は先駆けて今回の宣言をしました。これは全国の自治体のモデルとなる取り組みと言っても過言ではありません。しかし、重要なのはこれからです。宣言がただのスローガンとならぬように、たくさんの実践が生まれていくことが重要です。菊川市役所がその先導をしながら、地域全体でこども・若者が参画するまちづくりに取り組んでいくことを期待しています。きっと成果が出てくるのは、5年後、10年後という長いスパンです。「あの宣言が大きなスタートラインだったよね」と、未来に良い振り返りができるようにひとりひとりが参画していきましょう。

○菊川市から全国に宣言の理念が広まってほしい
戸塚 俊作(しゅうさく)(掛川西高校3年生)
宣言はこどもと大人、それぞれに対するメッセージが込められています。そのメッセージが小学生でも理解できるように、若者当事者のメンバーでこども・若者版も作成しました。宣言を通して、こどもにも意見を表明する権利があることを知ってもらい、大人の協力のもと、こども・若者が意見を表明する機会が少しでも増えたら嬉しいです。

○こどもの意見も大人の意見も同じように受け取って
成島 千尋(ちひろ)(常葉大学附属菊川高校2年生)
指針の部分は意味が伝わるように言葉を選びました。こどもだから、大人だからではなく、こどもの意見も大人の意見も、同じ意見として取り扱って平等に受け取ってほしいです。まちづくり活動に自分から参加するのは難しいかもしれませんが、宣言を読んで積極的に動けば、大人も受け止めてくれるということを伝えていきたいです。

○全ての世代が同じ目線で話し合えるようになったら
カトゥーズプール紗奈(さな)(常葉大学附属菊川高校2年生)
言葉1つでも解釈が違うので、みんなが同じ方向を向けるように言葉を選びました。大人の中でも世代によって、意見を分けることが多いと思います。宣言を通して、全ての世代が同じ目線で話し合えるように伝えていきたいです。菊川市がきっかけになって日本全体でもそうなるといいと思います。

○こどもからも意見を言っていいことを知って欲しい
増田 晴夏(はるな)(小笠高校2年生)
どんな活動でも、こども同士・大人同士で行うことが多いですが、こどもと大人が協力することが当たり前になれば良いなと思います。身近な友だちでも意見を言いたいけど言えない、活動があっても行けない人もいます。宣言を作った一人として、そういう当事者にもこどもからも意見を言っていいことを知ってほしいと思います。

○宣言を知ることで、まちづくり活動にも興味を持って
平野 丈(じょう)(小笠高校2年生)
自分は中学校の頃、自分の意見を周囲に伝えらなくてつらい思いをしました。宣言には意見を伝えるための考え方が入っています。自分と同じような思いをしているこどもたちに宣言が届いてほしいです。宣言を知ることでまちづくり活動にも興味を持ってくれると思うので、宣言のことを知ってもらう活動をしたいです。

○自分が活動することで、宣言の理念を広めていきたい
磯崎 心叶(まなと)(静岡県立大学1年生)
宣言の柱となる指針を考えるのが大変でした。菊川市だけでなく近隣市や静岡県、全国で若者の参画が活発に行われるようになったらいいなという思いを込めた宣言です。若者の参加するまちづくりが進んでいる菊川市から宣言と共に、若者がまちづくりに関わる考え方が全国に広まっていくことを期待しています。

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