文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】わかものがまちづくりに参画するまちを目指して(1)

1/34

静岡県菊川市

11月19日に市内で開催された「わかもののまちサミット2023」で「菊川市こども・わかもの参画宣言」を全国に先駆けて発表しました。市では、これまでも若者が地域で自分らしく活躍できるようさまざまな取り組みを行ってきましたが、宣言を発表することでさらに大きな一歩を踏み出しました。今回の特集では、わかもののまちサミットの内容を振り返りながら、市の若者参画の取り組みと「菊川市こども・わかもの参画宣言」について紹介します。

■わかもののまちサミット菊川で開催
11月19日、「わかもののまちサミット2023」が市内で開催されました。NPO法人わかもののまちが主催する全国規模のイベントで、全国からわかもののまちづくりに取り組む実践者や当事者である若者、自治体関係者など200人以上が参加しました。サミットの目的は、お互いの取組を学び合い、ネットワークを構築し、若者参画を広めて行くこと。2020年の名古屋市、2022年の京都市に続き、本市が3カ所目の開催地となりました。
午前中の全体会では、「若者参画の生態系をつくる」をテーマにパネルディスカッションが行われました。最初に、菊川市の取組を、菊川市市民協働センターの笠原活世センター長と菊川市こども若者参画協議会の高校生メンバー戸塚俊作さんが発表しました。続いて、鯖江市役所JK課の高校生、大熊美郁子さんと櫻井莉乃さん、こども家庭庁参事官の佐藤勇輔さんが、それぞれの取り組みを発表しました。
その後、静岡大学の日詰一幸学長、一般社団法人Masterpiece(マスターピース)の菊池真梨香さん、NPO法人わかもののまち代表の土肥潤也さんを加え、意見交換が行われました。
午後の分科会では、参加者が4つのテーマに分かれ、事例報告や意見交換を実施。各テーマのゲストによる事例報告と参加者を交えての活発な意見交換が行われました。
クロージングセッションでは、各分科会で話し合われた内容を参加者同士が報告し、今後のこども若者参画のあり方についてお互いの考えを共有しました。
最後に長谷川寬彦市長とこども若者参画協議会のメンバーが「菊川市こども・わかもの参画宣言」を読み上げ、サミットは幕を閉じました。

■全国的な課題となっている若者の社会参画
今年4月にこども基本法が施行され、こども政策を中心に担うこども家庭庁が創設されました。こども基本法には、日本ではじめてこどもの意見反映の義務規定が設けられ、こどもの参画や意見反映の重要性が増しています。
これまで支援や保護、教育の対象としていたこども・若者を、「社会形成の主体」として位置付けることが、社会全体として求められています。

■若者の参画を推進してきた菊川市
市では、平成27年に策定した「菊川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」で「郷土愛を育むまち」を基本施策の一つに掲げ、若者が地域の良さを認識し、地域づくりに主体的に参加する機会作りに取り組んできました。中学生向けの企業説明会や市内2つの高校との協定締結、若者がまちづくりに参画しやすい仕組み作りなどの取り組みが評価され、今回のサミット開催にもつながっています。今後さらに、地域・NPO・学校・企業・行政など多様な主体が協働し、全てのこども・若者が自分らしく自らの思いを表現し参画する社会を、市全体で目指していくことを明確にしたものが、「菊川市こども・わかもの参画宣言」です。

■菊川市のこれまでの取り組み
●中学生の「ふるさと志向力」を育む
○中学生ふるさと未来塾
「自分の住む地域に愛着を持ち、地域の中で自己実現を目指す能力」を「ふるさと志向力」と定義し、地元の企業や団体が中学生向けに企業説明会を行う「ふるさと志向力を育むキャリアセミナー」を開催しています。

●高校生が創る菊川市の未来
○高校生ふるさとセミナー
小笠高校と常葉大学附属菊川高校と連携協定を締結し「高校生ふるさとセミナー事業」を開催しています。高校生が主体となって市の人口減少問題について考え、市に対して解決策の提案を行っています。

●プラザきくるでつながる・広がる
○プラザきくるがオープン
令和2年にプラザきくるが開館すると、高校生が多く集まる場所となりました。そこから、きくるを拠点として、2つの高校が協働し、まちづくりの賑い創出事業が行われています。また、若者だけでなく大人や子どもも関わる活動が広がりを見せています。

●若者が主体的にまちづくりに参画
○きくがわ高校生まちづくりスクール
高校生の企画やアイデアをまちづくりに活かし、高校生が主体的にまちづくりに参加する機会として開催。ワークショップを通じてアイデアを課題解決のプロジェクトにしながら、高校生自らが実践していきます。また、まちづくりスクールを卒業した高校生がその後も活動を継続したり、新たな企画を実践したりするなど、広がりを見せています。

問合せ:地域支援課市民協働係(プラザきくる内)
【電話】35-0925

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU