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令和5年度施政方針

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静岡県菊川市

令和5年度は、第2次菊川市総合計画の着実な推進に、「ポストコロナ社会を見据えた取組の推進」と「市民の安全・安心のさらなる推進」の2つの視点を加え、『さらに前へ!住みたいまち菊川市‼』にチャレンジします。
ここでは、菊川市議会2月定例会で長谷川寬彦市長が述べた令和5年度施政方針の概要を紹介します。

■ポストコロナ社会を見据えた取組の推進
地方移住の促進を図るため、交流人口と関係人口の拡大に向けた取組を行います。
「茶畑の中心で愛を叫ぶ」では、市内外から訪れた人に愛を叫んでもらうとともに茶園の景観を楽しみながら菊川茶を堪能していただき、本市と特産品「菊川茶」の知名度向上と交流人口の拡大を目指します。
火剣山キャンプ場にも注目し、交流人口の拡大に繋げるため、フリーサイトの整備やキャッシュレス決済を想定したWi‐Fi(ワイファイ)環境の整備のほか、民間事業者のノウハウを活用した運営方法への転換を図り、利用者の満足度を高め、多くの人が訪れるよう取り組みます。また、大河ドラマ「どうする家康」を契機として獅子ヶ鼻砦跡(ししがはなとりであと)など、家康公ゆかりの地や周辺観光スポットなどを巡っていただけるよう、レンタサイクルを活用した市内周遊を促進します。
関係人口については、昨年度立ち上げた「きくがわ応援大使」事業を進めます。首都圏で開催する交流会や会員を対象としたモニターツアーを実施し、菊川市への愛着を深めてもらう取組を進めます。また、菊川駅前に新たに、人・企業が集まる施設の開設を進めます。創業や事業承継を希望する事業者からの相談をワンストップで対応することにとどまらず、出張中の隙間時間にデスクワークやオンライン会議で仕事を進めることができる場の提供や、近年数多く誕生しているスタートアップ企業などが集う「コワーキングスペース」を開設し、人・企業とのマッチング機会を創出することで、関係人口の拡大を図っていきます。
「菊川駅北整備事業」は、引き続き南北自由通路の整備を進めるとともに、関係者によるワークショップや事例調査を実施し、駅周辺空間の具体的な活用計画を研究します。
コロナ禍で急速に進んだデジタル化についても取り組んでいきます。道路台帳をデジタル化し、住民公開型GIS(きくのんマップ)に公開することで、事業者がオフィスや自宅などからいつでも無料で、必要な情報をパソコンやスマートフォンから入手できる環境を整えます。
また、生涯学習の拠点である図書館への電子図書館システムの導入準備を進めていきます。
茶業については、スマート農業の実践者から取組を学ぶスマート農業導入研修会を開催することで、茶園管理の効率化の推進や市内の茶生産手法の改革に取り組みます。
コロナ禍による将来の不安や経済的な心配から結婚や妊娠を控える傾向が進むなか、全ての妊婦や子育て家庭に対して、必要な支援につなぐ伴走型相談支援に加え、出産育児関連用品の購入費助成などの出産・子育て応援金の支給を一体的に実施していきます。さらに、子育て家庭の経済的な支援を図るため、現行の「こども医療費助成制度」を拡充し、0歳から高校生年代までの医療費を完全無料化します。また、小笠北幼稚園の認定こども園化に向けた園舎の建設準備を進め、公立保育施設の役割を明確化するとともに、民間保育施設と連携して質の高い教育と保育を提供していきます。引き続き、安心して子どもを産み育てることができるまちの実現に取り組んでいきます。

■市民の安全・安心のさらなる推進
昨年度取りまとめた「菊川市防災対策強靭化事業基本構想」に基づき、大雨による浸水被害が頻発する市南部地域において、黒沢川・棚草川に隣接する区域への雨水貯留施設の建設に取り組みます。本年度は、岳洋中学校の校庭などを利用した校庭貯留施設の整備に向け、施設の詳細設計を実施します。また、市役所本庁舎敷地一帯の防災機能を高めるため、老朽化した堀之内体育館を建て替えるとともに、災害対策本部棟を新築します。両施設を一帯的に整備することにより、災害時には「災害支援拠点」としての機能を持たせ、被災者支援資機材の備蓄、実動機関などの待機施設としても活用します。
南北を繋ぐ主要路線である掛川浜岡線小笠バイパスの改良工事を引き続き進め、市民の皆さんが快適に暮らすための幹線道路としてだけではなく、火災・救急・大規模災害など各種災害時における緊急輸送路としての基盤強化も図ります。豪雨による朝日線アンダーパスの冠水対応として、道路状況を運転手に知らせることができる冠水ボラードを設置し、冠水した道路への進入を防ぎ、安全を図っていきます。併せて、市内の河川に堆積した土砂の浚渫工事を実施し、排水路の流下能力を確保することで、浸水および冠水対策を行います。
防災基盤強化のほかに、災害情報の収集・整理のデジタル化にも取り組んでいきます。災害発生時の情報収集手段については、SNSに投稿された不特定多数の災害情報をAIでリアルタイムに整理するシステムを本年度試行的に導入します。
未来を担う子どもたちが元気で安全・安心に育つ環境づくりも引き続き行っていきます。小笠北小学校・岳洋中学校、六郷小学校の児童・生徒の通学路の道路改良工事を実施し、安全に通行できるよう道路環境の整備を進めます。併せて、六郷小学校昇降口棟の耐震補強工事を実施するなど、学校施設の安全性向上を図り、教育環境の整備を進めます。
市民の皆さんが住み慣れた地域で安全で安心して暮らせるまちづくりを推進します。

※施政方針の全文は、市ホームページ(本紙)からご覧いただけます。

問合せ:企画政策課
【電話】35-0900

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