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自治体の皆さまへ

いつまでも自分らしく生活するために「フレイル予防で健康長寿を実現しましょう」

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静岡県藤枝市

本市では、年齢を重ねても生活の質を高めるため、介護予防に取り組むことができるまちづくりを進めています。
日常生活が制限されることなく生活できる期間を健康寿命といいます。健康寿命を延ばし、いつまでも自分らしい生活を送りましょう。

■超高齢社会の現状と将来
団塊の世代(第1次ベビーブームに生まれた世代)は、令和7年に75歳を迎え、本市の高齢化率は31・9%に達し、市民の約3人に1人が65歳以上の高齢者となることが見込まれています。誰もがいつまでも自分らしく生活を送ることができるよう、自分の状態を知り、自分に合った介護予防の取り組みを進めていくことが大切です。今回は「介護予防のポイント」と併せて、本市の取り組みの一部をご紹介します。

■フレイルに気づき、早期に予防
健康な状態と要介護状態の間にある「虚弱状態」をフレイルといいます。高齢になれば、ある程度の衰えは自然のことですが、運動不足や栄養不足、刺激の低下などによる急速な衰えは普段の心がけで健康な状態に改善することができます。フレイル状態に早く気づき、予防に取り組むことが大切です。

○自分の状態を確認してみましょう
・最近体重が減った
・握力が無くなってきた
・わけもなく疲れたような感じがする
・歩くのが遅くなり大変だ
・週1回以上の運動習慣がない
半分以上チェックがあると、フレイルのおそれがあります

本市の加齢によるリスク傾向:後期高齢者に対する健康診査では、「運動・転倒」と「口腔機能」のリスクが高くなっています。

■予防のポイント 〜日々の生活でバランスよく実践していきましょう~
○社会参加(人との交流)
就労・ボランティア・地域活動から何気ない交流まで、「人と関わる」ということが大切です。社会参加が少なくなり、閉じこもりがちになることでフレイルが始まるともいわれています。

○栄養
加齢により、エネルギー摂取量やたんぱく質、脂質などの栄養素の摂取量が減少するといわれています。しっかり食べるために、「口腔ケア」でお口の健康を保つことも大切です。

~口腔ケアのポイント~
・毎食後の歯みがきと定期的な歯科健診
・かかりつけ歯科医で、適切な歯みがき指導を受ける
・口腔体操 など

○運動
運動の強さは楽ではないと感じる程度から、ややきついと感じる程度の運動が適切とされています。自分の状態に合わせた運動負荷や頻度に気をつけることで、安全で効果的に運動を実施することができます。

~主な運動の種類~
・ウォーキングや水泳などの「全身運動」
・関節の動きの改善を促す「筋肉の柔軟」や、筋肉量の増加を図る「筋力トレーニング」 など

■市の取り組み
藤ロコ体操では「ロコモティブシンドローム(ロコモ)※」や「口腔機能」、「認知機能」に対する運動を取り入れています。ここでは、藤ロコ体操の一部を紹介します。
※運動器の障害により歩くための能力が不足したり、衰えた状態のこと

○キーパーの構え運動
「スクワット運動」
1.腰をおとす…4カウントで膝を曲げ腰をおとす。
2.元に戻る…4カウントで膝を伸ばして戻る。
・背もたれを持つ
・膝をつま先より前に出さない
・足を肩幅に広げる
8カウント×10回

○リフティング運動
「もも上げ運動」
片足を上下に動かす
※反対側も同様に行う
・背もたれ側の足を上げる
・背もたれを持つ
30回左右行う

■アクティブシニア大学
いつまでもいきいきとした健康長寿を目指すために介護予防教室を開催しています。これから開催する教室を紹介します。

対象:市内に住んでいる65歳以上の人(要支援・要介護または総合事業対象の認定者を除く)
申し込み:お住まいの地区担当の安心すこやかセンターへ
★の教室は送迎可能(別途料金が必要)

○総合学部健康学科
藤ロコ体操などの運動に取り組むほか、栄養に関する講座、歯科・口腔に関する講座など、介護予防のポイントを取り入れた教室です。

○マスターズ運動学部マシン運動学科
器具やマシンを使った筋力トレーニングを指導員と行います。〔男性限定〕

○参加者の声
・総合学部健康学科参加
70代 池田 禮子さん
歩行力をつけたいと思い参加しました。教室に通ってから歩幅が広がり、家の周りを3周歩いていたのが、今では5周歩けるようになりました。体力がつくのでおすすめです。

・マスターズ運動学部マシン運動学科参加
80代 青島 昻さん
体力をつけたくて参加しました。体力の維持はもちろん、終了後は体が軽くなりました。同年代の人が集まり、参加しやすかったです。

■ふじえだアクティブクラブ ~地域のみんなで介護予防に取り組む通いの場~
住民主体の介護予防の輪を広げるため、ふじえだアクティブクラブ(以下アクティブクラブ)の団体認定と、活動を支援しています。住民有志や地域ぐるみで活動する団体の新規開設や認定の申請、活動への参加など、地域包括ケア推進課へお気軽にご相談ください。

○団体代表者の声
・アクティブクラブ認定団体「元気人」代表
70代 朝比奈 和子さん
五平公会堂で毎週水曜日の午前中に、ラジオ体操や藤ロコ体操などに10人程度で取り組んでいます。運動を通じて、いつまでも動く身体を大切にすることのほか、地域のつながりや、人との交流の場になることを心がけて活動しています。

現在、26団体が認定を受けています。

問合せ:地域包括ケア推進課
【電話】643・3225

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