市立総合病院は4月1日から、県中部で唯一となる「緩和ケア病棟」の患者受け入れをスタートします。
患者さんが抱えるさまざまな苦痛を和らげ、その人らしい生き方を支える全ぜん人じん的てきケアの場として、静かで穏やかな時間が流れる空間を提供します。
■緩和ケアとは
命を脅かす疾患を持つ患者さんとその家族に寄り添い、患者さんの身体的苦痛をはじめ、精神的苦痛や社会的苦痛、スピリチュアルペインを含むさまざまなつらさ(全人的苦痛(ぜんじんてきくつう))を和らげ、患者さんが自分らしい人生を生ききることができるように支えるケアのことです。
■市立総合病院の緩和ケア病棟の特徴
緩和ケア病棟の病室は全室個室で計12床あります。本館8階南側に位置し、晴れた日には南向きの窓から駿河湾を見渡すことができます。患者家族の控室、患者専用の台所、面談室のほか、季節のイベントなどに利用できる談話室なども備えています。
病棟スタッフは、日本緩和医療学会の認定医2人と、病棟に配属される看護師15人(うち認定看護師3人)が、協力して緩和ケアに取り組みます。
○緩和ケアセンター 吉野吾朗所長
スタッフ一同、患者さんとそのご家族のつらさに寄り添い、その人らしい生き方ができるようケアを提供していきたいと思います。
○緩和ケア病棟準備担当 藤井ゆかり主幹
患者さんの苦痛を和らげ、生活の質を保ちながらその人らしい生活や生き方を全力でサポートしていきます。
対象となる患者さん:悪性腫瘍(がん)、後天性免疫不全症候群の人
対象となる入院目的:
・終末期の看取りを目的とした入院
・コントロール困難な苦痛症状の緩和を目的とした入院など
※当面の間、入院できる患者さんは当院の外来に通院中または当院に入院中の患者さんのみとします。
※緩和ケア病棟への入棟についてなど、詳しくは市立総合病院へお問い合わせください。
問合せ:市立総合病院
【電話】646・1111
<この記事についてアンケートにご協力ください。>