■田の豊作を願う「打初(うちぞ)め」(法多)
現代の年中行事は、バレンタイン・ハロウィン・クリスマスなど海外の文化であった行事が増えてきましたが、かつては、お正月・節分・ひな祭り・こどもの日・七夕・秋まつりなどが主なものでした。
一般的に「打初め」は毎年1月11日頃に、田の豊作を願うため行われていました。友永地区では1月12日に、土橋、彦島、三輪、石野、祢宜弥地区では立春の日に行われました。
農家では、その日の早朝に田に出て稲穂に見立てた「すすき」を用意し2本ずつ束ね、打ち起こした田の上に、一列に並べます。そこに、お洗米を供えることで田の神さまに豊作を願ったそうです。「打初め」で田にまいたお洗米を鳥が来て食べると、その年は豊作だといわれています。
今月の写真は、お正月に法多地区の茶畑で「打初め」を行った時の様子です。
法多地区など、水田が自宅から離れた地域では、自宅の前の茶畑で、「打初め」を行いその年の豊作を願いました。
問合せ:生涯学習課 文化財係
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