■この冬を健康に過ごすために
聖隷袋井市民病院 内科
西田 淳
今年5月、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の感染症法上の位置づけが5類に移行されました。より一般的な病気に近づいてきたという判断のもとではありますが、現在でも高齢者や基礎疾患がある方がかかると、リスクが高いことには変わりありません。注意点について改めてお知らせします。
マスクは常に着用している必要はなく、屋外で人との会話がない状況であれば外して構いません。近い距離で会話する場合や建物内など人との距離が近い状況では、マスク着用をおすすめします。病院や高齢者施設などでは、必ずマスクを着用してください。
また、外出から帰ったら直ちに手を洗いましょう。市販のアルコール製剤を使用している方もいらっしゃるかもしれませんが、使用量やアルコール濃度が適切でないと効果が得られない場合があります。自宅でも簡単に行える、水と石けんでの手洗いが有効です。
インフルエンザについても基本的な対応は新型コロナとほぼ同じですが、どちらも感染を完全に防ぐことは困難です。そこで、普段から十分な休養をとって体調を整えておくこと、ワクチン接種を受けておくことの2点が重要です。ワクチンは感染した場合の重症化を明らかに減らすことが分かっています。特に、感染リスクの高い高齢者の接種を強くおすすめします。
寒さや乾燥が厳しくなるにつれて、感染症が流行しやすくなります。感染症対策を十分に行い、この冬を乗り切りましょう。
問合せ:袋井市立聖隷袋井市民病院
【電話】41-2777
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