■田園コンサート(友永)
昭和63年に三川地区で「田園コンサート」が開催されました。田んぼの中(田園)でベートーベンの「田園」を聞こうという発案のもと企画された、袋井市主催の大規模な野外音楽イベントです。
コンサートは、新日本フィルハーモニー交響楽団(指揮者・小川晶久)を招き、山の斜面を生かして作られた特設会場で実施されました。
当初、袋井市でクラシックのコンサートを開催することに疑問の声もありましたが、クラシックの名曲を国内トップクラスの楽団と指揮による演奏で聞いてみたいという多くの声を受けて開催の運びとなりました。
袋井市にとって初の野外音楽イベントということで、課題も多くありました。特に野外ということで音響が心配されましたが、ヤマハの開発した当時の最新の音響システムを使うことで解決しました。イベントの規模が大きいため、準備には1年を要し、多くのボランティアが協力しました。
迎えたコンサート当日、天候にも恵まれたため全国から約5千人が集まりました。三川の美しい田園風景を背景に素晴らしい演奏を届けることができ、イベントは大成功でした。好評であったことを受け、翌年以降も開催され、たくさんのお客さんを楽しませました。
問合せ:生涯学習課 文化財係
【電話】23-9264
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