■花粉症の対策と治療
聖隷袋井市民病院 病院長 耳鼻咽喉科
林 泰広
静岡県西部地域は我が国でも有数のスギ・ヒノキ花粉飛散地帯です。2024年は花粉が多く飛ぶと予想されています。2月中旬から本格化し、3月中旬頃にピークを迎え、5月初旬頃まで飛び続けます。毎年、花粉症の方には恨めしい季節です。
そこで、生活上の対策法をいくつか紹介します。
(1)花粉と接触しないことが重要。花粉情報に十分注意し、花粉が多く飛ぶ日の外出はできるだけ避ける
(2)マスク・メガネ・帽子で花粉の口や目への侵入、髪への付着を避ける
(3)花粉がつきにくい、スベスベした素材の服を着る
(4)家に入る前にブラシで髪や服に付いた花粉を落とす
(5)家に帰ったらシャワーを浴びて着替える
(6)布団や洗濯物の外干しを避ける
(7)窓や戸はできるだけ閉めておく
(8)部屋で掃除機をこまめにかける
(9)空気清浄機を設置する
(10)花粉シーズン中は規則正しい生活を守り、ストレスをためず身体を適度に休ませる
これらの対策をとってもまだ困るという場合は、薬で治療することになります。最近では、効果のある薬が処方箋なしでも一般の薬局で手に入るようになりましたが、生活に支障があるような方は、耳鼻咽喉科専門医やアレルギー専門医などへご相談されることをお勧めします。治療にはバリエーションがあります。どんな症状で困っているのかを医師へよく伝えてください。眠気などの副作用がほとんどなく、とてもよく効く薬もありますので、受験生も安心して治療が受けられます。
問合せ:袋井市立聖隷袋井市民病院
【電話】41-2777
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